いやはや、会場内が寒かったのなんの!
会期終了が近まり、酷暑の中駆け込むと
そこは文字どおり「クールな」空間でした。
巻物を入り口で貸してもらう人もいたのに
気づいた時にはほとんど鑑賞を終えていて。
街の通りをうなだれて歩く犬を、自分に重ねて制作した、
という作品の前で、一番ゆっくり過ごしたかな。
撮影許可コーナーの‘大物’は、フラッシュを使う人もいて
いつもカメラレンズが向いている中では、グッと近寄ることも
(物理的には可能でも、気分的に)叶わず、最後に残念な
印象が残りました。
第一、ジャコメッティ本人が「描いては消し、消しては描き」を繰り返した
創作人生を知る場で、写真をパシャッとやって終わり!の気分になっていた
としたら、随分失礼な話じゃないのか、とも思ったのでした・・・。
これまでNYや北欧でもポツポツと何作か鑑賞の機会がありましたが、
「またどこかの街で、ポッと一点だけでも出会えたらうれしい」
そんなジャコメッティさんの作品です。 遠目からでもすぐに判るし。
語録にも、とても印象深いものをたくさん残している人です。
※ ジャコメッティ展 公式サイトはこちらから
東京(9月4日まで)の後は、豊田市美術館へ巡回。
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