開幕したばかりで、これからさらに
混み合うと予想される運慶の展覧会。
彼の作と認められている作品のうち
約3分の2が一度に観られるなんて!
こんなに動かして大丈夫なのかな!
「金曜日の夜がお薦めですよ」と教えていただき、
19時頃から入館し、(閉館時刻の)21時まで楽しみました。
混み具合もほど良く、お子さまを連れた方もおられず、
(幾人かお見かけした)身体の不自由な方々にも
これなら負担が少なくてすむのでは、と思いました。
余談ですが・・・このチケットにも使われている写真、
無著(むじゃく)さんという学僧ですが、私、これを見て
「はー、典型的な日本のお爺さん、好々爺の顔だなー」と
勘違いをしておりました。 インドの人でした・・・。
木造建築である寺が何度も消失してきたために、運慶のような
才能豊かな仏師をはじめ、芸術的な活動をした人たちのうち、
その仕事も名前も明らかになっていない方々が大勢おられる
ことでしょう。その流れの先に私たちの命や暮らしがあります。
炎天下に何時間も並んで入った『国宝 阿修羅展』、
寒風に耐えた記憶ばかり強烈な『鳥獣戯画と高山寺』等の
残念な記憶と比べると、今回は大変快適な鑑賞でした。
このナイトミュージアムの仕組みが、もっと多くの美術館、
展覧会でも定着するとうれしいですね。
「それじゃあ、光熱費や人件費やその他もろもろの経費が
余分にかかるのをどう解決するのか?のんきなことばかり言って」
と、関係者からは怒られそうですが。
※特別展 「運慶」公式サイトはこちらから
私の好きな(パックンによる)英語の解説もぜひ。