青花、染付などと呼ばれるコレクションを鑑賞する機会が
できました。日本の美品が、中国からの影響を受けて
発展してきたこと程度には知識があっても、さらに
紀元前、例えばイランなど中東地域で作られたものが
それらの源流だと位置づけられることにまでは思い至っておらず、
目からウロコが何枚も落ちた次第。
ご一緒していただいた女性の服装が、とても素敵だったのでご紹介を。
白い襟無しの綿のブラウス。共布を細く咲いてギャザーを寄せたものを
胸一面にストライプ上にミシンで縫い付けたもの。
その上から、空の青色の、やや毛足の長い糸で編んだゆったりした
カーディガン。ボタンは無くて、小さなトンボ玉のようなガラスが
いくつか連なったピンで前を深いVネック状に留めておられました。
髪は、いつものように、キュッとクワイ状にとんがりが少しできるように
小さくアップに。細身の身体、小さなお顔がますます引き立っていました。
青と白の焼き物の名品を鑑賞した後にお茶をいただきながら、
真向いに座っておられるその人の服装に隠しテーマを見つけて
我が身の(いつもどおりの)雑な身づくろいが恥ずかしくなったのでした。
素敵なものを鑑賞する日、誰かに久しぶりに会う日、特定のおいしいものを
いただくとわかっている日などには、何かしらこういう
‘隠しテーマ’を考える、というのも、ていねいな暮らし方、気遣いですね。
特に、準備にきちんと時間をかける、ということが、このところおろそかに
なっている私です。
そう言えば・・・
先頃初めてお会いした男性は、私が北欧に長期でご縁があった、という話を
間に入った方からあらかじめ聞いておられて、わざわざ北欧のデザイナーが
手がけた、という凝ったウールのマフラーを巻いてきてくださったのでした。
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