先週半ば過ぎ、突然の雷雨が去った後、
偶然に素晴らしい虹を見ました。
そろそろ、コロナ禍の混乱から、みんなが
少しずつ対処の方法を見つけつつあるのかな、
と、うっすらした希望を感じるようなギフト。
そして、金曜日。次々に、6月1日から、大型店舗や施設が
オープンすると発表するなか、友人が遠方から仕事再開で
近くに来た、というので、軽く食事をご一緒することに。
私も、ちょうど3週間ぶりに電車で移動する用事があり、その近くの
カフェレストラン(29日から営業再開)に席を予約しておきました。
早めに入って、さっと帰ろう、という目論みで。
幸いに、気持ちの良い気候に恵まれ、フロア全体がオープンエアで
天上にはたくさんのクラシカルなファンが回っておりました。
テーブルには、小さいスプレー付き容器に入ったアルコール消毒液が。
それから、パウチされたメニュウが置かれており、スマートフォンで
コードを読み取って眺め、注文する、という形式になっていました。
別々にパスタを注文し、プラスとして、2人でチキン入りのサラダを
一皿だけお願いしようとすると、「サラダは最初から別々のお皿に
分けてお持ちしましょうか?」と提案してくださいました。
ここまでは、とても良かったのですが・・・
薄暗い店内を見回すと、若い友人やカップル同士のテーブルでは
どの皿もそのままドンとテーブルの真ん中に据えられ、それらを
直接シェアしながら普通に食べている、もうすっかり、自粛の
はるか前の「花の金曜日」(これは、死語?)の様子に戻っていました。
身を寄せ合って、飲み、騒ぎ、大声でコミュニケーションを楽しむ日常が
完全にいきなりめでたく戻っている人もたくさんいるのでした。
店側も、なにもかもにコロナ対応のサービスを提供しようとすると、
どんどん利益は下がってしまいますから、ある意味、営業再開するなら
できるだけ元に近い形式の運営をしないと、ロスを取り戻せないのでしょう。
長い時間、列に並んででも、久しぶりに買い物を楽しみたい(だけ)の人も
大勢いるのだと思います。
2カ月以上、ほぼ閉じこもり生活で、公共の乗り物に乗るのも3週間ぶりだった
私には、目の回るような展開です。
東京や北九州などでは、「禍」が決して消えたわけではないことが
明らかになっています。未だ私たちの気づきが及ばないところに
深刻な影響が出て、心を痛めている人たち、神経が休まる暇も無い人も
大勢いらっしゃることも、思い出さなければ。
そして、一方では、生きる喜びや楽しみを見つけることに
なおいっそう熱心でありたいと思ってしまいます。