遠くから、二台の自転車が、ユラユラと近づいてきました。
近眼の私には、何やらバラ色とグレイのものが交差しながら
近づくように見えたのですが、それは、よく見ると
老夫婦それぞれが被っておられるニット帽だったのでした。
奥さまは、バラ色の糸でかぎ針編みしたベレー風の帽子。
ところどころにレースのような透かし編みが入っています。
旦那さまは、スキー選手が被るような、ゴム編みの筒を
活かしたぶ厚い帽子。両方とも奥さまの手編み、だったのかな。
風が冷たくなりましたが、青空の下で仲良く自転車を進めて
おられる様子には、こちらの気持ちを温めていただきました。
「ともに白髪の生えるまで」というのが本当に現実になる、
というのは、やはり特別素敵なことなのですね。
コメント