欧米、特にヨーロッパでは、首相クラスも式典に参加したりと
大きな動きがあるようですが、わが国では・・・。
収容所に閉じ込められた人たちは、解放されてバンザイ、
とはなりませんでした。
解放前に命を落としたた人たちも大勢いましたし、
解放後に手厚い保護・看護を受けても、既に身体が
衰弱しきっていて命を繋ぎとめることができなかった人たちや、
安住の地に辿り着くまでにさらに苦労を重ねた人たちも・・・。
映画『愛と哀しみのボレロ』に出演したロベール・オッセンが、
年末に亡くなったことも思い合わせてしまいます。
収容が長期間にわたって一家の運命を大きく翻弄してしまった
エピソードに絡んだ役どころでした。
今、「分断」という言葉(と行動)が世界中に広がっていますよね。
人間は学習しない、と匙を投げてしまわずに前を向くには
いったいどうすれば良いのだろう、と考えずにはいられません。
私たちの身近なトラブルや悲しみ、苦しみも、(余裕がなくても)
そこだけを近視眼的にとらえて終わり、というわけにはいかないのです。