昨夏、この書籍が出て話題に上った時、
すぐに図書館へリクエストをかけたのです。
が、(他の書籍ならば比較的素早く購入~
貸出が始まるところ、何か月経っても
購入の決済がおりないご様子・・・。
この案件にさえ何らかの圧力がかかっている
のでは、と勘繰りたくなるほどです。)
そんなこんなだったので、結局自分で購入して読みました。
昨春から、様々な疑問や違和感が、私の中でくすぶり続けていました。
例えば・・・
葬儀の出席者が着けるマスクが黒くないといけないとは、これ如何に。
(そんなことを言われても、男性のスーツの下は、白いワイシャツじゃ
ありませんか!真珠のネックレスだって、白いじゃありませんか!
もともと、白い喪服(着物)を使う習慣が残る地域もあるのに!)
オンライン会議の画面上に上座下座を気にする輩がおられるとは。
罹患者やその周辺に対する誹謗中傷、差別的な行動が絶えないとは。
未だ未だ日本は昔からの社会のあり方から抜け出せていないんですね。
いちいち腑に落ちる話が満載。哀しく重たい気持ちになってしまいます。
経済が右肩上がりしているという実感もなく、ウイルス禍もおさまらず、
大多数の国民が希望に満ちた生活を送ることができるわけではない今は、
これはなおさら重たい現実です。
一言一言が、乾いた砂に注がれた水のように、一気に沁みていきました。
あっと。でも、内容に心酔するとか、内容を妄信するとか、そういうのは
ありません。自分なりの消化具合を見つけていくよりないのでしょう。
なお、表題に使った英語ですが、便宜上こうしたのですが、
この本の中では「「同調圧力」には、なかなかピッタリくる英語は
見当たらない」とされています。
※ 『同調圧力』 鴻上 尚史 、佐藤 直樹 共著
講談社現代新書 2020年8月初版 840円+税
ISBN9784065206621