どのような家庭環境で育ち、どのように自分の
世界、自分に合う仕事を見つけ、今まで走り
続けてきたのか、それを淡々と伝えてくれる本。
著者が皆川さんの名前になっているのだけれど、
松家仁之さんが聞き書き~編集した成果を、
自分の名前で表に出さないままなのは、ちょっと
もったいないような気もします。そこが松家さん
の仕事のやり方なのかもしれませんが。
ただ、皆川さんもチラと語っておられるように、この手法によって
公けの皆川明を個の皆川明が眺め、観察しているような効果を
導き出せたのかもしれません。インタビューの名手、ですね。
(関連記事、こちらから読めます。)
松家仁之さんは、小説『火山のふもとで』で私に(良い意味での)
衝撃を与えてくれた作家です。この先は、オリジナル作品を
もっともっと送り出して欲しい人。
あ、寡作でも良いですけど、新しいものも読みたいなぁ。
※ 『生きる はたらく つくる』 皆川明・著
つるとはな 2020年6月初版 1,400円+税
ISBN978-4-908155-07-9
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