マスコミの文化事業部(等)が大きな美術展の
開催を仕切っている不思議の国、ニッポン。
でっかい国立系の美術館に、必ずしも
数多くとびきり貴重な美術品が収まって
いるわけでもない不思議の国、ニッポン。
渦中で仕事をしておられた方がその事情を書かれた、と知り、
昨夏、図書館に予約を入れて待っていました。
なんと、忘れた頃に順番が回って来て、コロナでお出かけも
制限されるなか、一年後にじっくり読むことができました。
アート・ファンは大勢いて、それを一生の仕事にしたい若者も
後を絶たないというのに、構造自体に問題がいっぱいあって
それが劇的な解決には向かいそうにない、という事情には
考えさせられます。 ‘芸術の秋’まで、もう少しの辛抱・・・。
※ 『美術展の不都合な真実』 古賀 太 ・著
新潮新書 no.861 2020年5月初版 760円+税
ISBN978-4-10-610861-7
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