今から10年以上前に、当時人気の高かった食周りのコーディネーターが、
自分の持ち物として、本か雑誌に紹介していたお弁当箱が忘れられず、
「あんな風に小ぶりで、控えめに螺鈿細工のアクセントも入っているもの」
が欲しいな、と、ずっと思いながら、あちこちで探しておりました。
螺鈿の形(のうろ覚え)から、「漆」と「桜」で検索したのが
良くなかったのか、ずっとご縁がなかったのです。
妥協して別のものを購入することはしない、と決めていました。
知り合いが「そんなに欲しいなら、自分のデッドストックをあげる」と
譲ってくれた擦り漆細工のものが一つ手元にあるのですが、容量が
私の一食分よりも大きいので、あんまり出番が無いのが残念でした。
先日、まったく偶然に、昔の記憶と
一致するものがオークションに出ている
のを発見し、入手しました。
なんだか、懸賞に当たったような気持ち。
‘ちんまりした小弁当への回帰’でもあります。