新型コロナウイルスにこの国が襲われてから、もうすぐ2年。
皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか。
国境を隔てて、直接お会いできない友人・知人のことも
常に気にしながら、毎日を過ごしてきました。
「自分たちの心を守りながら生きていくために必要な選択」
このように結婚に関する記者会見で表現した方がおられました。
4年前にも同じ表現をお使いになったと記憶しています。
このカップルに誹謗中傷や不満が過熱したのは、その内容がどうこう、
というよりも、現在、多くの一般人の生活が「自分たちの心を
守りながら生きていく」ということになっていないから、つまり、
そうできないからではないのか、と、私は考えています。
「ガチャ」という言葉が流行ったのも、皆が抱く同様の不公平感や、
やるせなさ、ひいてはあきらめが込められるのに便利な言葉だった
からではないのでしょうか。短くも鋭い指摘を含む表現に打たれました。
(新語・流行語大賞(自由国民社)で一位に選ばれたのは、予想どおり
明るい話題に関連した言葉でしたが、「(親)ガチャ」はトップ10には
含まれていましたね。)
自分の居場所で、自分の心を大切に守りながら、また、その心に恥じないように
楽しみを見つけつつ、少しでもどなたかの役にたつように、年を重ねたいと
思います。
皆さま、どうぞお身体をお大切に、良いお年をお迎えくださいませ。