ん-。発売日の21日に早速入手して、
急いで最後まで読み、一息ついて
また二度ほど読み直したのでした。
7巻で、あっけなくおしまいに。
ん-。傷ついて欲しくないなぁ、と思っていた登場人物たちが
丁寧に扱われているは、とは感じても、広がりきった物語を
「収束させる」ことに注力した結果、各人の活躍の場が少なく、
発言も少なく、あっけなく閉じて、そのぶん、淋しさが倍増・・・。
好きなぶん「失速した」とは思いたくないですけれども・・・。
考えてみると、普通の家に生まれて家族の愛情たっぷりに育ち、
平穏無事に一生暮らす、という人は、この物語には出てきません。
何かしらの問題や痛みを抱えつつ、どうにか生きているのでした。
大切な人を悲惨なかたちで失った経験を持つ人も多いのでした。
今秋にTVアニメ化することも決定した、とのことです。
未だご存じない方には、第一巻だけでも、原作を先に読んで
いただきたいな、と思います。
(個人的には、第一巻の出来が特に素晴らしい、これだけで
先が無い物語でも良かったかも、と思っているくらいです。)
※ 『後宮の烏 7』 白川 紺子・作
集英社オレンジ文庫
2022年4月初版 600円+税
ISBN-13 : 978-4086804417
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