ボリショイバレエ団のプリマ(だった)スミルノワが
オランダへ。
「亡命」という言葉をあえて使わない、という主張
ですが、それに近い形なのかな、とも思います。
ロシアがウクライナへ侵攻して、100日が過ぎてしまいました。
以前に概要だけ読み知っていたチェルノブイリ原発事故に関する
映画作品が上映中なので、(おおよそどのように怖ろしい内容かは
理解しているつもりでしたが、覚悟を決めて)観に行ってきました。
本作の公式サイト(上記にリンク)の中に「本作の公開について」
という欄が設けられていて、監督・主演・制作をした人たちの
戦争反対のメッセージが紹介されています。ここだけでも、ぜひ。
核の威力が怖ろしいだけではなく、国家が民の命を
簡単に使い捨てにし、不都合を隠蔽したまま進む現実が
まさに今も同じ、あるいは今のほうが酷いのかも、と
考えること自体がもっと怖ろしいのではないでしょうか。
装備も知識も充分ではないのに「英雄には名誉、高額の年金、
家を約束する」などと言われて危険の中へ突っ込み、命を
散らす人たちが、今、この時にも増えているのでしょう。
世界のあちこちで。「映画の絵空事」ならぬ「今の話」なのです。
(それに関連して、昨日、どこかの国でも「帰還困難区域の全ての
避難指示解除を成し遂げる」と発言した首相がおられます。
一般には見えないところで核制御のために命を捧げている人たちが
そこにも今も大勢おられることでしょう。)
2002年のハリウッド作品『K-19』(原題: "K-19: The Widowmaker")、
ソ連時代に実際に起こった原子力潜水艦事故の映画化ですが、
こちらもあわせて、このタイミングで見返す人もおられるのでは・・・。
この類の映画作品を劇場でわざわざ観ようと思いたったというのに
バケツのような大容器に山盛りになったポップコーンを、上映中に
終始貪り食っている人たちの神経を、私は持ち合わせておりません。