地面も強い日光に焼かれて、カラカラに固まっています。
玄関先の垣根に、毎年何ヶ月にもわたって、
濃い紫と白のアクセントを提供し続けてくれている時計草が、
今年はまったく花をつけません。
つるが延びるばかりで、枯れはしないものの、
なんとはなしに焦げたような色の部分も出てきました。
近所の庭では、うまく日陰になる壁伝いにたくさん花をつけているので、
こちらのは環境が苛酷すぎるのだな、とわかってはいるのですが、
いまさらどうしようもなく、毎日心が痛みます。
地球温暖化が進めば、これまで当たり前のように身近で楽しんでいた
花や樹木も去り、もっと南国系の品種が勢力を増してくるのでしょうか。
そういえば、昔は沖縄から輸入した高価なものしか無かったにがうりが、
最近では、(本土の)あちこちで栽培されている、と聞きました。
「おいしいし、夏の身体にとても良いものだから、たくさん食べたい」
というファンが増えたことも、影響しているのでしょうけれども。
花や実をつけない植物を間近にすると、
自分自身の来し方行く末を思わずにはいられません。
鼻の奥が、ツーンとしびれるような苦しみが襲うことがあります。
こちらは、ご近所で咲いているもの。
時計草。
パッション・フラワー。