「ハレとケ」という言葉は、今はもう死後に近いのでしょうか。
旅行というと、よそいきの服やアクセサリー、
おろしたてのバッグなんかをしっかり身に着けて、
という時代じゃあない気がしますね。
旅慣れた人も増えているし、ファッション自体も
ガチガチに固めたおしゃれは、今は好まない人が多いでしょ。。
このごろ、海外へ出ても、あんまり普通の暮らしと変わらない
自分を感じて、それをわけもなくちょっと喜んでいます。
いつものパターンの服。
洗いがきいて、皺になりにくい(あるいは、皺が気にならない)
パンツやシャツ。
仕事用には、薄手のブラウスジャケットのような
肩のこらない上着。
いざという時には部屋着や下着にもなるTシャツやタンクトップ。
主に海外で見つけてくるフラットシューズ。
軽いナイロンやシルクを使ったショルダーバッグ。
これらは、どこで仕事やお出かけをしても、
同じように使えるものたちです。
全身に使える無香料のジェルクリームだって、
つげの櫛だって、お守り代わりの真珠のイヤリングや腕時計だって、
いつもと同じ。
どこでも普通に暮らせると、安心していられます。
旅上手の知人は、いつも2泊以上同じ宿に泊まる際には
最初の日に花を一輪探して、自分のために買うのだそう。
そして、ホテルから小さな花瓶かコップをお借りして、
それを自室に飾るのだそうです。
今回、私も実践してみようと思っていたのですが、
前半に一人で自由に花を見つけるチャンスがなく、
次回に持ち越しました。
素敵な習慣。真似してみたいと思っています。
旅の中の「ごく普通」を喜び、さらにその流れのどこかで
非日常を感じ取って、以前より少しだけ豊かになる暮らし。
私の目ざしているスタイルは、そんなところ、なのかな。
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