ナマのイッセーさん(のひとり芝居)を鑑賞する機会が、やっときました。
「あれ・・・映像で見る時より、身体全体に占める頭部と顔の割合が
大きいような気がする・・・」というのが、第一印象。
一人芝居のオムニバスを、変身(衣装・小道具・メイク変え)するところまで
全部舞台上でさらして、2時間以上突っ走ります。
「誰にも真似のできない天才芸」と評されることも多いイッセーさん。
でもそれは、体調・体力の管理、入念な役作りと稽古に支えられている、と見ました。
身体の隅々まで、筋肉も筋も、躍動し続けます。
そして、舞台上での集中と瞬発が、花火のように華々しく光を放ちます。
私が、たまたま今回、コンビニの端末から予約した座席は、
とんでもない下手寄りの端っこでした。
(発券された後にしか座席がわからない仕組みになっているんです。
皆さん、あんまり不自由感じていないんでしょうか?私は、あれは嫌い。)
・・・が、これが不幸中の幸いで、何もしなくても、
イッセーさんが姿見を使って次の「変装」をする
その真顔が見える角度だったのでした!
とても厳しい、惚れ惚れする引き締まった顔でした。
チェロを弾く女性の芸に、ことのほか感心してしまいました。
黒いドレスに真っ赤な靴下。忘れられない格好です。
的確な音や音楽を出しているのはもちろんのこと、
演奏者のしぐさや性格や話の筋もすべて的をはずしていないなんて!
例えば、「蚊が一匹飛んでくるところ」「武蔵坊弁慶のテーマ音」
「弁慶がふるうなぎなたが空を切る音」「牛若丸が吹く横笛」
「壇ノ浦の戦いで使われた手漕ぎ舟の櫂がきしむ音」などなどが、
(想定されている)幼稚園児たちの前で
生き生きと身振りを交えて演じられるお話の効果音になり、
相乗効果を上げてゆくのです。
25年続いたイッセーさんのお芝居、この先、どのように進化するんでしょうか。
海外での反応は、言葉や習慣の相違から、かなり異なることと思いますが、
それも実際に現地の客席から観察してみたいもんです。
また、日本各地で一般の人たちと繰り広げている演劇ワークショップと
成果発表も、ご自身の進化に少なからず影響を与えているようです。
イッセー尾形さん! なんて懐かしい…。
すごく昔のことになりますが、会員?みたいなのになって、何回か観に行ったことがあります。
素敵ですよね。
最近はすっかりそういうものから離れてしまいました。
何か機会を見つけて、また行きたいな…。
投稿情報: NASHIKO。 | 2006/11/14 23:31
そうですね。機会を見つけて、ぜひぜひ。
「こういう歳のとり方もあるよー」って、イッセーさんが
全身で表現しているような気もしました。
投稿情報: calvina | 2006/11/15 00:09