北欧好きなら「ヤンソンの誘惑」(ヤンソンス・フレステルセ)という
ジャガイモとアンチョビのグラタンを、知らない人はいないと思います。
スウェーデンを代表するお料理。
ヤンソンさんは、お坊さんだから、
本当はこれは食べずに我慢すべき料理。
でも、それに勝てないくらいおいしい料理だった、というわけ。
いろいろと細かく丁寧な作り方が、あちこちで紹介されていますが、
私は何にも見ずに、「自己流もどき」をさくさく作ります。
底冷えがするような冬の日や、雪の日に、ガス・オーブンを使うと、
台所中が温まり、香ばしい匂いと一緒に快適に過ごせるの。
アンチョビの缶は、最近では割合どこでも手に入りやすくなりました。
トマト味のものなどでも、出来上がりが不味くなることはありませんが、
最初に作る人には、まずプレーンな味のものからお勧めします。
おおよその作り方
1.まず、玉ねぎを細かく刻み、これをフライパンで軽く炒めておきます。
2.ジャガイモは、皮つきのまま柔らかくなりすぎないように注意しながら茹で、
いちょう切りに。
3.耐熱容器あるいは深めの皿に、バターを塗って、
ここにジャガイモ、アンチョビのほぐしたもの、玉ねぎの順で
2層くらいになるように重ねてゆきます。★
層の間に、一回くらい、軽く塩、胡椒を。
(★ま、重ねる順序が狂っても、最後に一番上が何になっても、心配しないで。)
4.ここに、生クリーム(しつこい味が嫌いな人は、一部を濃い牛乳に。
残りをクリームにして調整)をドボドボっと注ぎます。
5.塩、胡椒をして、好みで、溶けるタイプのチーズフレークをパラパラ。
6.まず蓋かアルミホイルで上を覆ってしばらくオーブンで焼いた後、
今度はそれをはずして、(乾きすぎているようなら、少しクリームを足して)
焦げ目がつくまで焼きます。
たったのこれだけで、出来上がり。
プレーンなもので成功したら、自分で工夫!
玉ねぎと一緒に、にんにくやセロリを少しブレンドして炒めたり、
バターやパン粉でトップをもっとグラタンっぽくしたり、
チーズを省いたり、トマト味のアンチョビで作ってみたりしても、
それぞれにおいしくできます。
私が気をつけているのは、バターをほとんど使わないことです。
そうしなくても、他でカロリーが上がりますし、充分にシットリ香ばしいですよ。。
火がきちんと通りさえすれば、まず失敗しません。
私でさえも、ねっ。
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