『プライスコレクション 若冲と江戸絵画』
(3月11日まで、九州国立博物館にて公開中。その後愛知へ)。
「鳥獣花木図屏風」(ちょうじゅうかぼくずびょうぶ)、
そう、昨年からマスコミでも何度も取り上げられた、
あの大きなモザイクのようなコンピューターグラフィックのような、
目のくぼんだ象や多彩な動物が描かれている伊藤若冲の作品ですね。
私は、なんと言っても、あのベースに力強く使われているブルー(水辺)が
ただそれだけで美しいなあ、と思っています。
水辺がブルーである、ということは、その上にブルーに冴え渡った天空が存在し、
水に映っている、ということですね。
活躍した時代も国も異なりますが、ルネ・マグリットの描く
ブルーの空が、透明な幸福感を湛えていて、しかもどこか現実離れしていて、
やはり好きです。
どこの国でも、どのような境遇にあっても、
ブルーの空を仰ぎ見る時、
人は、何か神々しいものを感じてやまないのでしょうか。
※プライスコレクション展覧会の公式サイトはこちら↓↓↓から
(昨年の東京を皮切りに、京都→福岡→愛知で公開)
http://www.jakuchu.jp/
※伊藤若冲の「鳥獣花木図屏風」を観たい人はこちら↓↓↓から
http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060511101214
(↑↑↑右側、「パオーン」(?)とほえているような
灰色の動物を、私はずっと小さな象だと思いこんで
いました。実は、悪い夢を食べてくれるという獏でした。)
http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060511101158