最近、大自然の中に潜り込む、ということがありません。
静かに少し前の映画を見直してみました。
『山の郵便配達』(1999年・中国/原題:『あの山、あの人、あの犬』)
静かに漂う湿り気を帯びた山の風に、緑の香りが混ざっている感じ。
主張しすぎない音楽。
ストーリーはさておき、自分の年齢や環境、状況が変わる度に、
何度も見直してみたい作品の一つです。
「考えることなしに、人は幸せを感じることはできない」というような意味の
父親のつぶやきが、映画の最後のほうに出てくるのですが、
まだ正確な台詞とその訳を入手していません。
「貧しい環境、苛酷な暮らしの中でも、真の意味で「考える」作業のできる人間こそが
幸福を見つけることができるのだ」というメッセージ。
人は、考える作業を続けてこそ、人間たりうる、ということですね。
この場合、誠実に、地味でつらい仕事を重ねてきた父親がつぶやく言葉だからこそ、
観客の胸を打つわけですが、「まさにプロパガンダ映画だ」と受け取る人もいるでしょう。
それでも、「考え続けることの意義」のようなものは、私の心に響き、残ります。
意識の中だけでの、短時間の森林浴。
心の中にも山奥からの風が、すーっと吹き込んだ日になりました。
カルビーナちゃん!
私の好きな映画ベスト10に入るのが「山の郵便配達」。
最近、考える事から少し遠ざかっていました。お父さんの言葉に反省。
なんて私に、友人から哲学カフェへの案内が…。
目的は答えを出すことではなく、考えること、だそうです。
ちょっくら参加してみます。
投稿情報: nekochido | 2007/03/23 22:47
nekochidoさん!
お便りやコメント、いつもありがとうございます!
「哲学カフェ」かー。どんなのだろう。。
サルトルやボーボワールが集っていた雰囲気??
様子をまた教えてもらいたいです。(^^)
投稿情報: calvina | 2007/03/24 10:18