このところ、続けて弦楽四重奏ほか、
小編成の器楽演奏を聴く機会が続きました。
自分で楽器を演奏するか、身近に演奏する人がいるか、
仕事でそういうところに始終出入りしているか、などなど、
何か特別の理由がなければ、なかなか至近距離で
生演奏をひんぱんに聴くことは難しいですね。
演奏している人の息づかいや、メンバーたちの
「あ・うん」の呼吸を追求する姿勢も、鑑賞の醍醐味のひとつ。
個々の演奏家が、どのような性質の人であるかも、
そばで聴くと、途端に透けて見え始めます。
音は、見えない帯になって私の身体にまとわりついたり、
針よりも細く強い線になって身体の細胞を突き抜けたり、
心のへりのところを強くかすめて、じらすように離れ去ったり。
何らかの機械を通して鑑賞する時とは、別のものです。
私の好みは、端正な演奏よりも、
熱っぽく、ちょっとばかり色っぽいもの。
「脱帽クラス」の素晴らしい演奏を、
ぜひ目の前で浴びるように聴いてみたいものです。
★カルテットと言えば、デンマークから実力派の4人組が
来週東京で演奏します。 お近くの方は、ぜひ。
ニールセンの作品、なかなか生で聴けませんから。
※「パイゾ・クァルテット」 初来日コンサート
とき: 6月6日(水) 19:15開演
ところ: 第一生命ホール(都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅徒歩約8分)
(彼らの公式ユニット名は、カルテットではなく、クァルテットと表記します。
「パイゾ」とは、ギリシャ語で「私は弾く」という意味です。)
詳細はこちら↓↓↓から
http://www.triton-arts.net
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