秋の夜長に、がしがし読むのにぴったりな、ドラキュラがらみの分厚い本2冊。
題名は「歴史家」という意味です。
友人よっちゃんからの推薦があったのが、酷暑の真っ只中だったので、
涼しい風が漂い始めるのを待って読み始めました。
・・・ぞーっ。
嫌いじゃないぞ、この感じ。 (それにしても、挿絵が無くて良かった!)
この作品は、映画化が早くから決定しているというので、
そうなる前に読んでおきたかったんですね。どうしても。
私は、昔の映画以外の作品ならば、
やはり「原作を映画よりも先に読みたい」と思うことが多いですね。
あるいは、原作を読んで「映画は観ない」と決めることもあります。
『ダ・ヴィンチ・コード』と比較されることも多いこの作品ですが、
まったくの別物として素直に読むほうが楽しいかな。
おいしそうな食べ物がたくさん登場するのは予想外なおまけでした。
今回、これを読みながらあらためて思ったことは、
「どのような環境を準備して、どのような状態でいつ読むか」
ということによって、本というものは、自分への浸透の仕方が
大きく異なってくる、ということ。
読み始めて「内容ではなく、出会い方が失敗だった」と思うこと、ありませんか?
私はあります。この『ヒストリアン』はそうではなかったのですが。
これから読む本の内容がわからないのに、
ぴったりの環境を準備して読み始めるのは難しいのですが、
こういうことを念頭に、書評を書く人がもっと増えても良いのに、と
思ったのでした。
あらすじの紹介や、高尚な分析ではなくて、
時には読む環境についての提案が欲しいな、と。
「最初の出会い」は二度も三度もありませんから。
ちなみに、この本は、月並みですが「夜長に、ひっそりと」が似合います。
下手にバック・ミュージックも加えないほうが良いかな。
机に座って、背中の後ろ側が無防備になると怖ろしい時は、
ベッドに入って仰向けになり、おなかの上に本を広げます。
あ。夕食には、にんにく料理も忘れずに。
※『ヒストリアン』 I、II
エリザベス・コストヴァ・著 高瀬素子・訳
日本放送出版協会・発行 2006年2月第一刷
お久し振りです♪
“かくれドラキュラオタク”(?)の私は、実は持ってます、この本。
いつか、彼の地に行くのが小さい頃からの夢の1つです(笑)
投稿情報: NASHIKO。 | 2007/10/09 19:41
NASHIKO。さん!
ははは。隠れなくてもいいのにー。
トランシルバニアですね?ここに行きたいって人、多いですね。
私は・・・おじけて駄目かも。
「昼間に団体で城をちょっと観て、遠く離れた宿まで帰る」ツアーなら
大丈夫かもしれませんが。やっぱり暗いとものすごく怖いです。
投稿情報: calvina | 2007/10/09 19:56