とんでもなく畑違いの人の取材をしなくてはならなくなったら
それも急な取材だったら、‘まったくお手上げ’になると思います。
私はいわゆるオール・ラウンド・プレーヤーではないので。 ぞーっ。
先日、スペインから来日した有名な方が
料理のデモをされるのを見学しました。
(良かった!‘取材’ではなく‘見学’で!)
科学、化学、医学の分野で使われているような
(私には)わけのわからないおもしろい機械と器具を使用すれば
これまでに考えられない、おもしろい食感の料理を作りだすことができ、
素材そのものの色や香り、栄養価は落ちないのですって!
液体窒素を吹きつけながらジュースを冷やしながらかき混ぜると
シャーベットが完成したり・・・
水の膜でオリーブオイルを覆って、オイルのキャビアを作ったり・・・
なんだか日本人に気を使って、(また)ゆずやゆかりやスイカなど
日本の食材が次々に登場していましたが、ここらあたりは
評価が分かれるところではないかと思います。
でも、何よりも心に残ったのは
そのおじさんが発したその言葉でした。
「新しい器具や用法は、しばらくすれば普及するし、
よく考えれば、私が作っている料理自体はきわめてシンプルなもの。
ただ、新しい機械を使いこなす事ができるようになれば、
それは別の言語を身に着けるのと同じで
自分の表現の可能性がどんどん広げられる、ということです。
ここのところが特に重要だと思います」と。
自分とはまったく畑違いのこのおじさんの言葉を聞きながら、
どのような分野の人にもこの言葉は当てはまり、
また、畑違いの人の言葉の中に、自分の中にしっかりとどまる言葉や
忘れられない教訓などが見つかることも多いのだと、
改めて知らされました。
取材の力というのは、その特別だと思われている人たちの中に
「普通の人との共通項」を見つけて引き出し
それを一般に伝える能力に尽きるではないかと思います。
今は、‘その他の力’で勝負している関係者も多いようですが。
おじさんの名前は、フェラン・アドリア。
おじさんの店『エル・ブリ』は、私の未踏の地、スペインにあります。
こんにちは!
<それを一般に伝える能力に尽きるではないかと思います。
同感!でも、とても難しいことでもありますね。
今、ある舞台演出家の方とお仕事をしています。
私はあまり演劇界に詳しくないので、
お話を拝聴する一方。
投稿情報: nekochido | 2009/02/13 21:25
nekochidoさん!
コメントありがとうございました。
そう、難しいことですね。
最近、ちょっと舞台関係者とゆっくりお話をする機会が遠のいているので
うずうずしています。
勘も鈍ってきているかもしれません。そこのところがちょっと不安。
投稿情報: calvina | 2009/02/13 22:15