海外で購入した夏用パンツを、今年も引っぱり出してきました。
これにはちょっとしたエピソードがあります。
たまたま私の体型ととても相性の良い冬用のパンツを見つけて
(これは、奇跡に近い出来事です・・・)
以前に購入したのですが、同じものを買い足そうと思っても
日本国内では見つけることができませんでした。
(もし見つけることができたとしても、割高で手が出なかったかも・・・)
それで、半年後にその場所に戻った際に、
また同じデパートの売り場を覗いてみました。
コーナーが縮小されていて、さらに消滅の方向に進んでいるらしく、
少しだけ残った商品を定価から割引して売っていました。
尋ねてみると、ちょうど私が持っているものと
同じカット、同じサイズの夏用パンツが、たったの1本だけ
倉庫に残っていたではありませんか!
「気にいったものが、しかも割引で購入できるなんて、
私はラッキーですね」と言うと、その店員さんは、こう返答したのです。
「いえ。ラッキーなのは、お客さまではなく、私どもです。
お買い上げ、どうもありがとうございます」と、トビッキリの笑顔付きで。
この服が目に入る度に、今でもこの店員さんのことを思い出します。
海外で買物をする際には、接客態度、レジの扱いや計算の巧みさ、
ラッピング、商品管理、その他の様々な事柄において、
「日本のサービスより劣るなあ」と思わされる場面も少なくありません。
「サービス業に携わる若者の質が、急激に落ちている」
「そもそも、そのような職に就きたがる若者自体が激減している」と
現地では何度も耳にしている今日この頃です。
が、この店員さんの一言は、そんなものをすべてぶっ飛ばすくらいの
迫力をもって、私を打ちのめしてしまったのでした。
亜麻色の髪、灰色がかった青い目を持った、うら若い小柄な店員さんでした。
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