デンマークの地下抵抗組織の一員として戦った男性二人のコード・ネームで
それぞれ「炎」と「レモン」という意味です。
赤毛だから「炎」という名になったのかな、と思いますが・・・
「レモン」のほうは何故なんでしょうか。
(「レモン」を演じた俳優さんは、『007/カジノロワイヤル』の
ル・シッフル役だったんですって。
この作品は観ていませんけれど、今回観た限りでは、
この人は内側にしっかり大きなエネルギーを溜め込んで
それをうまく画面に焼き付けることができる俳優さんのようでした。)
このところ、大戦以来長い間隠されていた真実を
少しずつ少しずつ掘り起こして記録や映画作品として残そう、
あるいは、発表しよう、という動きが、歴史や政治に疎い
私のようなものにも見受けられます。 やはり、数十年が必要なのでしょうか。
テレビのドキュメンタリーや映画、書籍なども、
毎年少しずつですがチェックするようにしています。 これもその一つ。
フラメン(「炎」)は、若くてどこか一途な男性、
シトロネン(「レモン」)は、この活動のために妻子と離れてしまう男性。
二人は、最初はそう相性が良い、という風には見えませんでしたが、
追い詰められるにしたがって、目に見えないチームワークのようなもので
繋がっていくように感じられました。
以前に観たデンマーク映画にも感じたことですが、
各キャラクターが決して善一色、悪一色には染まることがなく、
気持ちの揺れによって、また、人対人の化学反応によって、
そのつど善に流れたり悪に流れたりする、というところが興味深くもあり、
また、どうしようもなく重く、やるせない気分に引きずり込まれるところでもあります。
ですから、このテイストで「戦争で実際に起きたこと」を作品にすると
どのようなものになるか、おおよそご想像がつくことと思います。
(私の場合も、おおかた想像どおりの内容でした。)
それでも、私は少しでも知りたくて観ます。
この後、アンジェイ・ワイダ監督の『カティンの森』も観ますよ。
こういう類の作品は、簡単に「お薦めする」ということはいたしませんが
ご興味のある方は機会がありましたらチェックしてみてください。
これから劇場公開される都市も多いようです。
※映画 『誰がため』の公式サイトはこちら↓↓↓から
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