そう遠くでもない場所に住んでいる幼なじみと、用事ができて久しぶりに会いました。
子育てをしながら、もう10年以上、寝たきりのお母さまを自宅で看病していますが
子ども会、PTA、町内とのおつきあい、障害児の作業所での仕事、ボランティアなどなど
もう休む暇が無いほどに飛び回っている人。 微塵も陰や疲れが見えない不思議。
「そうそう。言ってなかったけどさ、今度、寝たきり老人を、もう一人
自宅で看ることになったのよ。 今度は主人の母ね。
10年以上病院に入れていたけれど、(自宅で看ている)自分の母のことが
あるから、そう毎日は様子を見に行けないでしょ? ずっと引け目を感じてた。
おまけにね、病院側は、毎日行けないとわかったら、上手に手を抜くのよ。
毎日のように通ってくる家族がいる患者さんのお世話にばかり熱心。
ここにきて、子どもも随分大きくなったし、最後に後悔したくないから
引き取ることにしたんだよね。 ふふふ。
子どもたちはね、小さい時からずっと寝たきりのおばあちゃんたちを
間近で見て生活してきたしょ? だから、大学に上がる時には
遠くへ出して、下宿させようと思ってる。 別の生活も経験させてやりたいから」
誰にでもできないことです。
自分のすぐ傍で、こういう生き方をしている人がいて、
それもいつも希望を失わないどころか、周りに希望を与えているなんて。
聖者は、私たちのすぐ傍にいつも存在する、ということでしょうか。
自分の中の成長しない部分にいらいらしながら、たくさんのことを考えます。
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