ビジネス最前線に立っている⇒シャネルを愛用、という女性もおられますが、
それは「鎧(戦闘服)として」のシャネルの利用法としか見えず、
個人的にはあまり魅力は感じません。
特に、ロゴマークがいっぺんに3個も4個も着いている人には。(笑)
先日、バスの中で老年のご夫婦(どちらも日本人)をお見かけしました。
おじさまのほうが、普通のシャツにタイにジャケットなのに、
大きなカレッジリングをはめておられたのを見つけて
「おや?」と目がとまったのです。
おばさまのほうは、素直なショートカット。白髪混じりの黒髪。
キャラメル色に近いこっくりしたベージュのノースリーブの
綿のブラウス。胸元に大きなリボン・タイがついていて、ゆるく結ばれています。
黒のタイとスカートは膝丈。3センチくらいのフラット・パンプスも飾り無しの黒。
肩の上から、ボタンのついていない黒無地のカーディガンを
ショールをのせるようなのと同じ感じではおっています。
バスの中は未だ冷房がきいていたので、これは賢い体温調節法でしたね。
ここまでは、シャネルの「シ」の字も出てきません。
(このうちのどれか、あるいは全部がシャネルの商品なのかもしれませんが、
ロゴマークはまったく見えませんでした。)
プラスティックの太いブレスレット(黒)に、白いロゴが大きく入っていたのと、
使い込んだキルティングバッグが、唯一目立つアクセントになっていました。
お二人がバスを降りて向かわれたのは、たぶん能楽堂です。
「通好み」の公演が予定されていたその日、公演直前の時間帯でしたから。
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