パリの中学校の第4学年。
担任教師フランソワ(国語教師でもあります)と24人の生徒たち。
映画ってことは、これは演技なんだろうけれど、
「どこまでが演技?」というくらいリアルでびっくり。
カンヌで高い評価を得た作品だということですが、
何の予備知識も持たずに観たので、
ドキュメンタリーなのかな、と勝手に思ってしまいました。
20区は、スノッブの住処ではありません。
移民や人種の問題も深刻で、思春期とはいっても、もう身体は大人だし、
教室にはいつもピリピリと荒れた空気が充満していて、退学⇒転校も頻繁。
授業も激しい言葉のやり取りが続くので、背筋のどこかが寒くもなりました。
自分が生徒としてここにいたら、たぶん登校拒否になっていると思います。
自分が先生としてここにいたら・・・というよりも、絶対にありえません。
(つとまりません。)
自分がこの生徒の父兄だったら・・・どうなんでしょう。
ここまでクラスの詳細は見えないだろうから、心配しないのか、
よけいに心配するのか、よくわかりません。
これから先、学校に行く、あるいはかかわる人たちは大変です。
映画の作り方としては、非常におもしろいなと思いました。
若い人たちの「演技」をここまで自然に見せることができるなんて。
見えないところでかなり努力と工夫をしているはず。
それから!もっと驚いたことは、この教師を演じているフランソワ・ベゴドー
という人は、原作者本人だそうです! こんなことってあるんかい!!
インターネットで‘映画の復習’をしていて知りました。
この原作 『教室へ』(早川書房)も要チェックですぞ。
※ 映画 『パリ20区、僕たちのクラス』 詳細はこちら↓↓↓から
(東京での上映は終了しましたが、地方はこれからの公開も多いですよ。)
http://class.eiga.com/theaters.html
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