イシグロ氏初の短編集が文庫入り。
やや奇妙なイシグロ・ワールドを楽しみながら
「ふーん。 こんな風に音楽を考える人もいるのか」
という発見もあるかな。 肩も凝りませんし、ね。
イシグロ氏本人は、プロのミュージシャンになりたかった時期も
あるようです(どんな音楽なんでしょう・・・)から、
「音楽の才能について」を、ぐるぐるぐるぐる相当考え続けているに
違いありません。
この短編集にも、そこらへんの思考が盛り込まれているように思います。
ただし、露骨にではなくひっそりと。
※ 『夜想曲集 ~音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』
カズオ・イシグロ・著 土屋政雄・訳
ハヤカワ epi文庫 780円+税 2011年2月初版
ISBN978-4-15-120063-2
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