『大英博物館 古代エジプト展 2012』を、ちょろりと観てきました。
ビジュアルに関しては、アニメやIT、グラフィックデザインなどを
生業・趣味にしている若い人たちが観たら、きっと私なんかよりも
もっともっとストレートな刺激を受け取ることができるだろう、と思いました。
パピルスに細かくインクで刻まれた絵文字や絵の、なんと雄弁なことでしょう。
考えついた人も、解読した人も偉いっ!(解読の勘違いって、ないのかな・・・)
エジプト展に限らず、「死後は無ではない」という思想や
「死後の世界のこんなこと、あんなこと」について説明されたものを
齧るたびに思うのは、国、風土、文化、時代を越えて、
どこか共通項を見出すことができる、というか、
「人間って、なんか似たようなことを思いつくもんだな」ということです。
ミイラを入れた棺の表裏にびっしりと書かれた魔よけの呪文を眺めながら、
怪談 「耳なし芳一」を思い出したのは、私だけではなかったはず!
何らかの思想や宗教による特定の団体の統治、その支配を俯瞰できる、
という意味でも、興味深い文化財でしょうね。
今回来日している展示物の中に、『永遠を横切るための書』という
タイトルを付けられたものがありました。
英名は、The book of Traversing Eternity。
本当に「横切る」という邦訳でピッタリなのか・・・
「永遠を横切る」って、どういうことだろう・・・ 訳した人の意図は?
まあ、詩的かつ印象的な言い回しではあるけれど・・・
(予備知識に乏しいため)ますます心に引っかかっております。
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