Calvina's Corner

海外向けのエンゲージメント・ダイアリー。 Engagement diary

　『生け花&盆栽』のほうは、例年どおり
　早目に店頭に並んだのですが・・・
　『ＪＡＰＡＮ』のほうは、印刷の過程で
　トラブルが出たとかで、10月初旬に
　本屋に注文したものを昨日やっと入手。

年々、入手に手間と時間を余計に要すようになっています。
大型書店でも、在庫をできるだけもちたくないようで・・・。
品物そのものは気にいって、海外向けのクリスマスプレゼントとしても
使っているので、（準備と郵送にも時間を要すため、もう期限ギリギリで）
これはとても残念です。

地方から注文した本が、現在の卸のシステムを通ってやっと地方へ届く際に
小さな出版社の出した本やマニアックな本だったりすると、とんでもなく
時間がかかることがあります。 昔から指摘されている問題、解消されず。
すべてのものがネットでカバーされるわけではありません・・・。

例えば、海外へ送り出したい本を、地方から中央へ注文し、
それが手元に届くのが遅れるとしますよね。
そこから梱包して海外へ送り出すと、その品物は、もう一度
中央を経由することになり、時間を余計にロスするわけです。
時間差や時間のロスも地方のハンディの一つ・・・。

なお、入手をご希望の際には、書店の普通のカレンダー売り場ではなく、
「洋書」のコーナーでお問合せください。 （日本人が使っても素敵だけど。）

※ IKEBANA & BONSAI 2013
　1,470円（税込）　主婦の友 Infos Joho-sha co., LTD.
　ISBN: 978-4-9904490-4-9

※ JAPAN 2013
　2013年版は、鉄道のある四季の風景がテーマ。
　「旅情をかきたてられる」とは、まさにこのような写真群のこと。
　1,575円（税込）　（株）リブロ
　ISBN: 978-4-903611-54-9
　問合せ先：　03-5570-9532

小川洋子さんのコメント。 Yoko Ogawa

大ファンというわけではなくても、大変気になる作家の一人。

新たに『ことり』が刊行されたお知らせを兼ねた朝日新聞の
インタビュー記事（27日付、吉村千彰氏）から抜き書きさせてもらいます。

「好きかどうかではなく、ここに物語があると思えるかどうかがすべて。
人が気付いていない秘密の泉があって、小説で表現したときだけ、
その泉の水が飲めるような、そういう小説を書いていきたい」

退院。 Follow-up report

　10月27日にアップしていた
　破れジーンズ。
　退院してきました。
　長く親しい友だちの帰還。

「派手な布が見えるようにしてもらってもいいし、
目立つ色の縫い糸でジグザグに縫いこんでもらってもいいんですけど」
と、私はお店の方に言ったのですが・・・

「んー。 お客さまの感じからすると、私としては勇気が出ません・・・」
と言われてしまいました。（笑）
お任せしていたところ、目立たないようなお直しをしてくださった次第。

年末？ 煽らないでおくれ。 Year-end is near...

　グリーティングカードを書いています。
　クリスマス、年末、正月と、これから
　次々にカレンダー上の行事が。
　11月に入ったあたりから、
　準備に頭を悩ませ始める感じ・・・。

できるだけ楽しく、というか、喜びをもって過ごせたら、と思う一方で、
「何故こんなにこまごました用事が多いのか。 効率悪いし」と
一瞬立ち止まって我にかえり、イラッとすることもあります。
商戦に関する情報が、必要以上に入ってくることも原因でしょうか。
「踊らされて、よけいなものを買ったりしないぞ！」と何度も思う日々。

雑誌で『年末大掃除の特集』を目にするのも、追われるようで嫌です。
埃があっても死なんし、新年は来る。 （きっぱり。）

社交辞令から開放されて、より静かに穏やかに過ごすことも、
選択肢の一つに加えたい年もあるのですが、これがなかなかねぇ。
一度、こういうのを全部断ち切ってしまったらどうなるのかな。
何も支障は無かったりして。

手編みのロング・カーディガン。

たまたま暗い場所で腰掛けておられたので、気づくのが遅れたのですが・・・
70歳はゆうに越えているかな、というカップルに目がとまりました。

男性は、紺色のシンプルなニット帽。
紺色デニムのピーコート、おそらく中綿が少し入っています。
コーデュロイのパンツも濃いブルー（紺色よりやや浅めの青）。

女性は、トレンチコートで有名な英国の某メーカーの
ハウス・チェックに似た布のハンチング帽。
カフェオレ色のロング･カーディガンは、アラン模様の手編み。
かなり着込んでいるらしく、身体に馴染んでいます。
糸が上等なんでしょう、ヨレヨレッと形が崩れていても、
発色も良いし、全体の印象が「なんだか周りを納得させる」
という感じ。 そして、茶系ツイードのパンツ。

二人とも、無駄なものも派手なものも無く、静かにおしゃれで
しかも、二人の身に付けているもののどれをどう組み合わせても
違和感が無いくらいしっくり合っています。

こんな感じだったら、あなたならどんな靴を合わせますか？

実際は・・・二人ともがっちりした黒い皮の紐靴を履いていました。
どちらもピッカピカに磨いてあり、暗がりで光を放っていました。

アボカド入りサラダのヒント。 Avocado, shrimp, and dill

　出先で地元のパン屋さんにふらりと入ってみました。
　ホットドック用のパンをもう少し短くふっくらさせたような
　楕円形のパンに、アボカドと海老のサラダをごっちゃり
　挟んであるものを発見。 他に、じゃが芋、玉ねぎ、
　赤パプリカ、ディルの細葉などなども入っていました。

角切りのアボカドをパンに挟むと、食べにくくなるのはわかっているのに
あえてそれをやってる・・・ じゃが芋も角切り。 でも、なんだか楽しい。
ほっぺやあごまで汚しながら、具をこぼしながらいただくわけです。

私的経験から、ディルの味に一度開眼すると、離れるのが難しくなると思います。
というか、間が空くと、急に引き寄せられるように食べたくなってしまいます。
北欧との縁から、ディルとその味や使い方を憶えた日本人も多いのではないかと。
例えば、「海老やサーモン+ディル+クリーム+レモン」とかね。

それはそうと・・・　
アボカドの別名は「鰐梨」 （ワニナシ、alligator pear）！
日本語で「鮫肌」って言葉があるけど、「鰐肌の梨」って強烈で巧いネーミング。

金沢三文豪！ Pocket book from Kanazawa

　金沢の友人が郵送してくれた宝物。
　「金沢三文豪てのひら文庫」 たべもの編。
　泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星・・・

　短い作品が仲良く並び、張り合ってもいるようで
　ポーッと心が温められます。 粋な企画。


でも、もったいないから、未だチラ見しかしていません。
室生家の猫（ジイノという名ですって！）の絵葉書も、
金沢21世紀美術館で販売している絵葉書も、
送っていただいたものは、どれもこれも魅力的・・・。 あぁ。

彼らの才能が育まれた街、金沢。 行ってみたいなー。
でも、ちょっとやそっとの滞在時間じゃ、きっと足りないよのぅ・・・。

映画 『アルゴ』。 ARGO

イラン革命。 1979年11月4日にアメリカ大使館人質事件が勃発。
その救出の一部始終は、18年間も機密扱いとされてきました。
明かされたのは、クリントン大統領の時代になってからです。

先月末に公開されたこの映画を、私はどうしてもどうしても観る、と
心に決めていました。 「実話なんだって」と聞いたからです。

事件が起こった秋、私はたまたまアメリカに滞在していました。
（年齢的なものと英語力の不足により）理解と記憶はおぼろげであるものの
ニュースが頻繁にその人質たちのことを伝え続けていた
（「人質になってから、○○日」と、毎日ニュースに出ていた）ことだけは
未だに頭のどこかに焼きつけられていて、これが「中東」を最初に
肌で感じるきっかけになりました。

亡命した国王のことを「シャー」（ペルシャ語で「皇帝」の意）と呼び、
その動向がさまざまなかたちで報道されていたことも記憶しています。
（が、それ以上は・・・）

観終わった感想は・・・　やっぱり、記憶はおぼろげでありすぎたな、
ということ。　それに、やっぱり最後までどきどきしてしまいましたー。

実際にこの事件に巻き込まれた人命を救おうと尽力した人たちの、
そして、映画化にこぎつけた人たちの志と努力に敬意を表します。

そろそろ、「今年の最後を締めくくる映画は何にするかな」ということを
考え始めています。

※ 『アルゴ』 公式サイトはこちら↓↓↓から
　http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/　

区切りの珈琲。

仕事関連で悲しいお別れをしなくてはならない日でした。
１１月２２日を、これからの人生の中で何度も思い出すかもしれません。

「お葬式の後は、濃いブラック珈琲を飲むことにしている」と
知人が言っていたのを思い出し、久しぶりにちょっとお高い喫茶店へ。

サイフォンでていねいに淹れるのを観るのも、私にとっては
癒しの一部です。

マスターが私に選んでくれたカップは、日本のメーカー・Nのボーンチャイナ。
一客だけ戸棚の奥に鎮座していたものでした。
どうやらおろしたてのようで、白い肌には傷一つ無し。
ソーサーのほうは、深い緑が塗り重ねられた太目の縁模様に、
細かい金筋のアクセント。
カップの胴体には、ふっくらと可愛らしいピンク色のミニ薔薇と
蕾と葉が、これまたていねいにたくさん描いてありました。

いつもよりも甘めの香りがたつブレンドを選び、音を殺しながら
自分の心の奥に意識を集中して、ゆっくりいただきました。
お酒を使うのとは違う日常の区切り方も、たまには悪くありません。

遠い親戚・・・。 Lavender balm

　羊の油（ニュージーランド産）と
　馬の油（北海道産）のバーム。
　どちらもラベンダーの香り付き。
　遠い国に住む親戚同士みたい。
　記念撮影をしてみました。