なんでもない日常の中に奇跡はたしかに在り、
人はそれらを読み取ることができる、と
繰り返し励まされているような気になります。
「人の一日をささえているのは、
何も、大層なものではない。
もっと、ずっと、細やかなもの。」
当欄で今月3日にご紹介した同著者の『なつかしい時間』と
呼応する箇所が多く、併読によって楽しみが増幅すると思いました。
ちなみに、この本の表紙に使われている天使の絵
("Angelo Musicante" by Rosso Fiorentino, 1520)も、大好きな作品です。
長田さんご本人やこの著書と何故これが結びつくのかは、よくわかりませんが。
※ 『奇跡 --- ミラクル---』 長田 弘・著
みすず書房 2013年7月初版 1,800円+税
ISBN978-4-622-07786-2
コメント