原画を観てきました。 フレデリックの後ろ姿の絵葉書を
発見。 左側(正面)の姿の絵葉書とは、企画も発売元も
異なります。 紙や印刷の具合を比較するのも一興。
レオ・レオニさんは、ねずみの貼り絵のためのパーツを、
いつも余分に切り出して常備していたそうです。
「腹の足しにならないように見える仕事をする人」にも、ちゃんと役割がある、
他人に夢を見せることができ得る、他人の心を豊かにすることができ得る、
そんな仕事があるんだよ、というメッセージを発信した人。
孫がきっかけだったという絵本の仕事は、(孫にだけ向けられたものではない)
愛情・知恵・勇気にあふれており、意外に文章量も多くて、時間が経つに
つれて新たな発見をもらうことができます。
日本の小学校の国語教科書に採用されたことがある、ということは、
今回初めて知りました。
習った子たちがレオニさんのプロフィールについてどのように説明を
受けたのかわかりませんが、私の世代には(作品採用が間に合わず)
習わなかったからか、レオニさんが単純にイタリア生まれのイタリア育ち
だと勘違いしている人がけっこういるんですよね。
ま、出自やプライベートなストーリーで作品に付加価値や意味を
くっつけようとすると、ろくなことは無いんですけれどね・・・。
※ 『レオ・レオニ 絵本のしごと』展は、昨夏、東京にて開催。
2014年2月16日(日)まで北九州市立美術館分館にて開催中。
4月26日(土)から6月8日(日)まで刈谷市美術館(愛知県)にて開催予定。
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