知人のボヤキ。
「年度末に出た週刊誌が、有名大学合格者情報を掲載する
ために、発売日を変更していたの、知ってる?
私は前以てそれに気づかないまま、いつも行く本屋さんで、
顔見知りの店長さんに「今日は発売日ですよね?」と尋ねたら、
調べもしないで「もう売り切れました」って言われちゃったのよ。
実は未だ店に届いていなかったのに。
こんな仕事をして、心がチクチク痛まないのかしらね」とのこと。
毎日大量に入荷する新刊をすべて把握しておけ、とは
言えないけれど、なんだかねぇ。
そういえば、私にも先日、こんなことが。
仕事関連で、面識の無い方とメールだけでやり取りした後
本当の待ち合わせをしました。
が、現れたのは、本人ではありませんでした。
内容は引き継ぎされていたので、支障はありませんでしたが、
何故本人が現れなかったのか、という説明は最後まで無し。
現れなかった本人も、代理人も、違和感無かったようで。
この話にはオマケがあります。
数日後に(姿を現さなかった)本人から電話が入り、
「追加でコレコレコウイウ書類を用意して欲しい」と。
「既に、先日お目にかかった●●さんへ、その書類も含めて
お手渡ししましたが、お手元に見当たらなければすぐに
準備させていただきます」と答えると、
「失礼いたしました」と電話は切れました。
さらに数日後、「この(ビジネスの)話は無かったことに」
という電話が。
おそらく、別人が現れた時点で、このビジネスにはご縁が無かった、
ということだと思うのですよ。
有名企業の中で、彼らの業績には何の汚点も傷も生じてはいない
だろうし、心はチクッとも痛んでいないでしょうね。
ビジネス・モラルって、いったい何だろう・・・。
各人が薄ぼんやり「これかな」と把握しているものは、
どんどん‘他人のそれとは似通っていないもの’
‘他人のそれとは重なる部分が少ないもの’に
形を変えているようです。
むしろ最近は、こういう些細な出来事によって
こちらの心がいちいち折れないようにする工夫や考え方を、
どう編み立ててゆくのか、という問題なのだろうと考えています。
コメント