一本道をゆっくりこちらへ近づいてきた女性。
30歳前後ではなかったでしょうか。
ウール・ビエラ風の紺系チェックと茶系チェックを
何枚か大らかにはぎ合せた長めのスカートが
柔らかそうで温かそうで、目が吸い寄せられました。
濃紺色のセーターとピーコートに隠れて、ウエスト付近がどうなって
いるのかは見えなかったのですが、タックあるいはギャザーが
たくさん寄せられているようで、腰回りはかなりのボリュウム。
それが、ふくらはぎが隠れてしまう丈のスカートの裾に通した
幅広のゴムベルト(4cmくらいはありました)で緩やかに
絞り込まれて、ユニークな提灯風のシルエットを形成しています。
すれ違い際に、杖を使っておられるのに気づきました。
北風が強い中で杖を使って歩くには、確かに普通のふんわりした
スカートでは難しかったのかもしれません。
(私だったら、安易にパンツを選んでしまいそうです。)
でも、この幅広の裾ゴムが、彼女のおしゃれを機能の面からも
支えていました。
おしゃれな人はどこまでもおしゃれなもので、
日本人には珍しくベレー帽もよく似合う人でした。
あなたなら何色のを合わせますか?
彼女のは、細めのウール糸でシンプルに編んだ
やや明るい紺色。サイズは大きめでしたよ。
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