はるかかなた昔に何度か訪ねた街へ。
何か食べなくてはいけない時間なのに、どこにも知った店が無い、
という状況で見つけた大きなイタリア国旗に誘われるように、
狭い階段を上がって、隠れ家のようなトラットリア風の店へ入りました。
カウンター席には常連さんらしきおじいさんがお二人。
正午を大きく回っていましたが、未だランチのメニューを出しています、
と言ってくださったので、手打ちパスタのセットを。
手作りの野菜数種のピクルスとコーヒーか紅茶がついています。
小さなイカと小さなトマトをオリーブオイルとガーリック、塩胡椒などで
シンプルに味付けした、断面が四角いパスタの上から、たっぷりと
生のルッコラを乗せたもの。
ルッコラが若くてきれいだったので、苦みをしつこく感じることもなく
とてもおいしかったのでした。何より、色の取り合わせが美しくて。
緑、白、赤。 この組み合わせは強いですな。 ものがおいしく見えます。
何もイタリア料理に限りませんね。
特にこれからの季節、街が暗い色に沈みがちになると、元気な色の
組み合わせに目がひかれてしまいます。
一つ一つの食材を丁寧に選んで調理してあると、もう言うことなし。
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