最近「おもしろい!」と思えるおしゃれな恰好をした人を
あんまり見かけないなあ、何故だろう、と考え込んでいた矢先、
そこらへんの商店街を歩いている高齢の女性を発見。
「高齢の」あるいは「妙齢の」女性、と呼ぶよりも、
「ニッポンのおばあさん」と呼ぶほうがピッタリの人でした。
浴衣地なのか、藍色と白色だけで小さな紅葉の葉が平面を埋め尽くしている
柄の平織綿を、丸首・襟なしのストンとシンプルなコートに仕立てたもの。
木綿の下におそらく薄いキルト芯を入れて、木綿の寒々しさを巧くカバー。
インド綿のちょっとした上着では似たようなものを見かけることがあるけれど
これはどうしたって日本の布地、日本の伝統の図柄で、新鮮に映りました。
この上から、‘一目ゴム編み’の真っ白な小ぶりのマフラーを一巻き。
そして・・・真っ赤な・・・赤にもいろいろありますが・・・
サンタの着る赤色のニット帽におそろいのポンポンが付いたものを
目深に被り、さらに、お揃いの糸でゴム編みにしたアームカバーを
腕の途中から袖口、手首のもう少し上まで引っ張り出してはめて
おられたのでした。 こりゃすごい。 きっとニューヨーカーも一目置く。
明るくはっきりした色を使うことにためらいや苦手意識がある人が
どうしても多いなか、こういう80歳もおられるのね、と発見できて
ちょっとうれしい日になりました。
ああ、なんだか想像しただけで素敵です!
冬は黒、茶、グレーにのコートが無難と、
流されちゃいますものね。
投稿情報: Asa | 2015/12/13 21:06
Asaさん!
コメントありがとうございます。
本当にね。私も鮮やかな色を着るにはどうも勇気が要ります。
先日も書きましたが、赤い靴だけでもおっかなびっくりなんだから。
修行が足りませんな。やれやれ。😥
投稿情報: Calvina | 2015/12/13 21:33