軍服の機能性には文句のつけようのあるはずもなく、
これまでにトレンチコートやピーコートなどなど、
たくさん日常の服のデザインに取り入れられたものがありますね。
私もずっと「アレンジ版」を楽しんできた一人
ですが、一着だけ、本当の米軍のジャケットを
手元に置いています。珍しく薄手の女性用で、
どうやらベトナム戦争の際に作られたまま
デッドストックになっていたもののようです。
戦争・戦闘、ということを目的に作られたものと自分とが
どのように折り合いをつけてそれを手元に置き、使うのか、
ということには、いろいろと思うところがあります。
一つだけ今考えているのは、メメントモリに近い感覚・・・
漠然とですが、争いを止められない人間の性について
考え続ける、という意味をこめて、背筋を伸ばしながら
遠慮がちに着させていただこう、ということ。
まっさらのままでは重くなる気がして、必ず何か
ファンシーなものをくっつけることにしています。