マニキュアと言っても、爪のことではありません。
髪の毛のマニキュアのこと。
長年気にしている(けれど、めったに買わない)メーカーのお店を
久しぶりに覗くと、昔からずっと勤務されている店員さんがお二人、
きびきびと動き回っておられて、それを拝見するだけで胸がいっぱいに。
お二人とも、還暦近いか、それを過ぎておられるのか、という年齢です。
そのうちのお一人と、少しお話をすることができました。
テクノカットに近いような、潔いおかっぱ頭。
てっぺんから真っ青な色・・・毛先、というか、根本から一番遠い部分だけ
少し黒色が残っているような、不思議な色使いなのですが、これが
ものすごく似合っているのです。 髪質も、ツヤツヤなのでした。
「素敵ですね」と言うと、いろいろと自分のおしゃれについて
話してくださいました。
「私もね、あなたのように、若い頃は髪を長くしていました。
白髪が増えてきたけれど、いわゆる毛染め剤を使いたくなくて、
マニキュアに。
勧められて青色を使ってみたら、ちょうど白髪のところに
しっかり色が入ってとても具合が良くなりました。
この齢になって、やっと自分のお洒落が見つかったかな、と、
最近思っています」と、にっこり。
いつも、ブランドの十八番であるモノトーンの服を上手に合わせて
おられます。 その日は・・・
濃いピンク色のメガネフレーム。他にアクセサリーはありません。
その日の足元は、淡いグレーのシンプルなスニーカー。
いわゆるブランド品ならぬ、本当のスポーツメーカーの定番でした。
自分より年上の女性で、おもしろい「攻め」のお洒落ができて、
きびきびと現役で働いている人を、お手本として、数多く知って
いたいなあ、といつも思います。
写真集が売れているのも、同じような気持ちの人が多いからでは
ないでしょうか。
その人は、さすがプロですね・・・サササッと私を見ただけで、
次々に何が似合うのか、的確な提案が飛び出してくるのでした。
「そのお顔の色や大きさからして、黒いジャケットにだったら、
真っ白いブラウスやシャツよりも、もう少し色や形で動きのあるものの方が
似合うはずです。 細身なのだから、逆に、たっぷりとボリュウムのある
パンツにも、個人的には挑戦していただきたいと思いますよ」と。
仕事や日常生活の条件のしばりを言い訳にしがちですが、そういうことが
できるようになりたいなあ、勇気が要るなあ、と思った次第です。
なによりも、元気で働き続けることが、そういう楽しみや挑戦を支えますね。
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