大きな敷地内に白く輝く超近代的な建物が配置され、
全体が手入れの行き届いた庭のように整理されていました。
ここは病院。
医学生たちがバックパックを背負って、見学兼講義・実習のために
集まってくるのは、私たちが通常「教室」と呼ぶものよりもずっと
実際の診療や治療が行われるものに近い機能を備えた部屋なのでした。
国籍や民族に関係なく、様々な生徒を受け入れているようでした。
私は、そこで‘卵’たちの出欠や連絡の世話をしていました。
病院も医者も大嫌いで理数にも縁の無いこの私が、です。
仕事の合間に建物の外に出ると、戻る道がわからなくなりました。
飛び込んだ(別の)建物の中には美容と形成外科を一緒に教える
女優のように美しい先生がいて、親切に道を教えてくれました。
そこまでは良かったのですが・・・
「ねぇ、お礼に、いつも出入りしている業者さんに掛け合って、
サンプルの美容液をいただけるように交渉してきて」と。
部屋へ戻るタイミングを失った私は、のこのこと教えられた会社を
訪ね、営業の男性と交渉をするのでした。
・・・夢の中でパシリ。
大元の‘なすべきこと’‘戻るべき場所’からどんどん遠くなる自分。
環境は泣きたくなるほど美しいのに、命を脅かされるようなことが
起こるわけでもないのに、どこかもの悲しく珍妙な夢でありました。
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