3巻目まで読んで長らく挫折したままに
なっていました。 いよいよ完結も近い
という情報も得て「これではイカン」と
1から順に読み返し、やっと追いついた次第。
お金の心配も無く、無欲のニート的生活を続けていた王弁君。
仙人の弟子にしてもらえるなんて、人生の宝くじの一等賞を
いくつもいくつもいっぺんに引き当てたみたいな話です・・・。
まあ、素地を見抜いてもらった、ということなのでしょうか。
素地を見抜いてくれる人に出会えるという幸運!
存在価値を認めてくれる人に出会えるという幸運!
しかも、その人を心から信頼できるという大幸運!
特に好きな言葉をいくつか抜き書きします。
「老君もよく言っているが、全てのものがずっと同じということは
有り得ない」
「なにか変化が必要な時に、変化しないのは逆に無理を生んでしまう」
(以上、第1巻『僕僕先生』)
「見るべきときは見て、時が来れば演じるべき者が舞台に上がればよい」
(以上、第4巻『さびしい女神』)
あれれ、ウイリアム・シェイクスピアの影が中国仙人ものに?(笑)
1巻目が日本ファンタジーノベル大賞受賞作品となった後、
どんどん成長・・・というか膨らんで、作者の知名度も上がり、
現在は枝葉の「零」シリーズまで出てきた始末です。
スター・ウォーズみたい・・・。
「ここまで来たら、最後までどうなるか見届けたい」というファンが
大勢おられることと思いますし、私もその一人。 その一方で、1巻目、
ただこれだけでそもそも完結していても良かった、あるいは、
するべきだったのかもしれないなあ、と思うことも何度もあります。
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