「古川虎之助男爵の持ち物だったお屋敷と
庭園に、薔薇も見ごろなのでぜひ」と、
友人が見学の申し込みをしてくれました。
想像していた以上に敷地が広く、手入れの
行き届いた気持ちの良い場所でした。
お屋敷は、ちょうど100歳。 男爵が長く住まわれたわけでもなく、
その後、30年も放置され、蔦が絡まり、窓は破れ、お化け屋敷と
揶揄された時期もあったそうですが、今では庶民の人気スポットです。
絵に描いたようなお洒落な外観に隠れて、内部には畳敷きの部屋が
いくつも用意され、風呂はなんと大理石製の五右衛門風呂・・・
お湯は人力で運んだようです・・・。
「品格を失わずに和洋折衷の贅沢をする」となると、こういう感じ?
という不思議な雅やかさに浸った休日でした。
庭の薔薇は既にピークを過ぎていましたが、涼やかな日本庭園を含む
敷地全体の居心地の良さに、都会の喧騒を忘れさせていただきました。
蛇足ながら、関東大震災の直後に、避難所、救護所として、解放された
とのことで、今後も何らかの必要が生じた場合には、そのように広く
一般人の命を守るためにも門戸を開いて欲しいなあ、と思いました。
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