原題では"Alone"(一人きり)となっていますが、
1940年代の厳しい監視下に置かれたベルリンで
一人息子を戦争で失ったノンポリの夫婦の実話。
夫は葉書に政権への怒りと抗議をしたためて
そっと街中に置き始めます。
カードとペンだけの‘闘い’を始めてから、‘何か'がどんどん
吹っ切れて「自由になった」と感じてゆく二人。
不謹慎かもしれませんが、エマ・トンプソン演じる妻の表情も
次第に明るく生き生きと、そして、美しくさえ変化します。
他人事では済まされない課題が詰まっている作品です。
日本では、8月の終戦記念日が近づくと、戦争や平和のことを
考える機会が増えると感じてきましたが、ここ最近は
そんな時期なんて吹っ飛んでしまいそうなトピックが常に次々と。
※ 映画 『ヒトラーへの285枚の葉書』
原題:Alone in Berlin
原作:『ベルリンに一人死す』ハンス・ファラダ・著 みすず書房
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