大阪の呉服商に嫁いだ幸ちゃんの
波乱万丈の物語は、『みをつくしシリーズ』の
澪ちゃんの物語をなぞるつもりで読み始めたら
幼少期から辛すぎるエピソード満載で、
フォローを止めようかな、と何度も思った次第。
今夏発売された4巻目で、やっとそろそろ
「いつもの高田節」が頭をもたげてきたかなあ、
と、ウルウルさせてもらいながら読み通しました。
未だこのシリーズに手を出していない人は、
1巻から4巻まで一気に行くと、辛いところで立ち止まらずに済み、
先へ先へと進めるので、今が読み始める好機なのかもしれません。
それにしても、「桑の実色の着物」っていうのが・・・
紫系のとても難しい色で、よほどの器量よしでなければ
なかなか手が出ないだろうと思ったのでした。
ヒロインはともかく、一般に広まるには無理があるかな。
でも、秋口からとても魅力的に映る色ではあります。
※ 『あきない世傳 金と銀』(四)貫流篇
高田郁・著 時代小説文庫(ハルキ文庫)
580円+税 2018年8月初版
ISBN978-4-7584-4110-0
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