おそらくは短いであろうと想像される秋の良き日。
布団の中か居心地の良いカフェででも、ただただ
本を片手に過ごしたい、という誘惑を振り切って
自分を散歩へ連れ出しました。 数年のブランクが
ある繊維関係の問屋街へ。随分変わっていました。
外国からのお客さまが増えて、店内の表示他にもその影響が表れ、
外国語を操る店員さんも増え、それから、着物の古着を扱う店も
ちらほら出ていました。若い女性店主の店も増えたような。
空のトランクを引いてきて、支払いもそこそこに、レジ横で
しこたま着物を詰め込んで足早に帰ってゆく女性も、
和柄の綿布がずらりと並んでいる棚の前で長考する若い男性も、
老夫婦で観光に来て、ずっと待たされている夫も、みんな
貴重な時間を異国で思い思いに過ごしているのでした。
こういうところに来ると、私も思わずよけいな買い物をしてしまいます。
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