皆さまにとっても、激動の日々が襲う一年ではありませんでしたか?
命が脅かされるところまで追いつめられている人たちのことも
何度も思い起してしまいます。私はまだまだ恵まれています。
最近たまたま開いた本の中に、以下のような言葉を見つけました。
過去に素通りしていた文言が、今この時に深い意味を持って
浮かび上がってきた感があります。(ちょっとお説教口調が気に
ならないこともありませんが、「確かにね」とも思います。)
「新しい世界が現実であるならば、その世界で生きていく術と覚悟を
持たなければいけません。
なじみのある居心地のよい古い世界に居続けることは現実逃避です。
自分では気がつかない間に、どんどんとその世界は狭く小さくなって
いくことも知らなければいけません。」
(『暮しのヒント集2』松浦弥太郎・著 暮らしの手帖社 2010年より)
少なくとも、新しい世界に、未知なる世界に、入って行くことを
必要以上に怖がらない、嫌がらない自分を目指したいなぁ、と思う
年の暮れです。
好奇心。希望。夢。そういうものを失わずに、前へ。
私が最近まで知らなかった、ミナ ペルホネンの生地の中に
「Forest gate」という作品(2004-05 a/w)があります。
輝きを放ちながら暗い冬の森に分け入っていく熊の様子。
こういうイメージを胸に、さらに前へ進めたら!
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。