Calvina's Corner

カルビーナの静かな暮らし。時々お出かけ。 日記というより短文集。

ふつうのスクラップ24

  • 大奥で愛でられた工芸菓子。 Japanese crafted sweets

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ふつうのスクラップ23

  • 夢色の小菊。

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ときどきお邪魔するところ。

みんなのお仕事。

ふつうのスクラップ22

  • ピンク。 Pink

石垣りん 『朝のあかり』。Lin Ishigaki

Lin Ishigaki 14歳で見習いとして銀行に入り、
 21歳で太平洋戦争が勃発。
 終戦までそのまま東京に。
 定年まで仕事を続け、家族・親族を
 養いながらの詩作活動。

この人のことを知らなかったわけではないのですが、
しっかり読んだのは今回が初めてでした。

学歴が高く、エリートとして生きている人たちの「ゆたかでない
人間」(本人作より)の暮しに思いが至らないその様子を、
ごく間近でずっと彼らと共に仕事時間を過ごしながら
澄んだ目と心で観続けていた人。残された作品も、
日記の断片も、いろいろがうまく切り取られ、編集された本です。

弱者を救うことができない社会は、1920年生まれで2004年に
84歳で亡くなったりんさんの生きた時代から、あまり進歩して
いないように思えてならないのです。淋しいし、怖ろしいこと。

※ 『朝のあかり』 石垣りんエッセイ集
 2023年2月初版 中公文庫  900円+税
 ISBN978-4-12-207318-0

2023/09/27 カテゴリー: おもうこと, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

ゴーリーはバレエオタクだった。 E.Gorey loved ballet.

Lavender Leotard by Gorey エドワード・ゴーリー(1925-2000 )。
 ラベンダー色のこの本をしばらく前に
 偶然に見つけて、その原画を観るチャンスも
 得ました。幸運だったと思います。


ニューヨークシティバレエが大好きで公演に通いつめたり、
ごひいきのプリマと親交があったりしていたとは!

以前に、この作家の別の作品を当ブログでも紹介したことが
ありましたが、この奇妙な作風の奥に、私が好きなものの断片が
紛れ込んでいる、それを何かわからないままに、この人の作品に
強く惹かれている、という感じがつきまとう理由の一つは、
ここにあったのかも・・・。

実際にお会いして話を聞いてみたかったアーティストの一人。
「生まれ変わったら石になりたい」とおっしゃったそうです。

※『薄紫のレオタード』エドワード・ゴーリー・著(1970年)
  柴田元幸・訳 河出書房新社 2023年4月初版 1,100円+税
 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309257006

2023/06/11 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

単行本『家が好きな人』。Chiaki Ida

Iegasukinahito コミック本とイラスト集の良いとこ取り
 のような、可愛らしい作品です。
 書店に見本が飾ってあり、パラパラ見て
 おもしろそうだったので買ってみました。
 5人の若い女性たちが、それぞれ個性を生かした
 「巣づくり」をして暮らしている様子、その
 「巣」の細かいところまで、すべてカラーで
 描き込まれており、見飽きません。
 早くも版を重ねているようです。

実際のところ、私の場合は仕事を家とスッパリ切り離すことが
難しいので、好きな物だけを周りに置いておくことはできないし、
綺麗に片付けたままの状態を長く保つことも難しいのですが、
「お家時間をもっと大切にしよう」「自分をもっと大切に扱おう」と
思い直すことができる作品は有り難く、贅沢を言わせてもらえるならば
この倍くらいのボリュウムで発表して欲しかったなあ、と思いました。
欲張りだし、それでオールカラーだったら、価格もはね上がるのにね。

※ 『家が好きな人』 井田千秋・著
 ‎ 実業之日本社(リュエルコミックス) 
  2023年2月初版  1,870円(税込み)
 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4408640808

2023/03/12 カテゴリー: 暮らし, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

ユニクロのフリー・マガジン。 Free magazine by Uniqlo

LifeWear magazine_2023SS 年に2回かな。無料なのに内容がけっこう
 充実している、ユニクロの雑誌。
 海外の情報がたくさん盛り込まれていて、
 バイリンガル(日・英)です。
 この表紙は京都をイメージしたアート作品。

私は、肝心の服のほうはあんまり熱心にチェックしていませんが
この雑誌だけは取りこぼさないように気をつけています。
ご興味があれば、2023年春夏号、お早目に。

2023/03/04 カテゴリー: 暮らし, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

結末を先に? Conclusion

電車で真向いに座った女性が、おもむろに文庫本を
取り出しました。
私の好きな作家の連続小説で、最終巻でした。

いきなり、最後の数ページを開いて読み始めたので、
「あーっ、これは、いよいよ結末に差しかかっている
のかな」と思ったのですが「でも、もしかすると、
読んでしまったけれど最後のところがもう一度
読みたくなったのかな」とも。

そして更に「いやー、これは、未だ読んでいないけれど
結末が気になってしかたないから、最後のところを
先に開いて急いで読んでいるのかも!」とも。

ん-。気になってしまって、ろくに居眠りもできませんでした。
私は、その最後の部分を(初めて)電車の中で読むことになり、
不覚にも涙をこぼしてしまったのでしたから。

2023/02/21 カテゴリー: おもうこと, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

シンスケさんと弥太郎さん。 Comparing two authors

Shinsuke & Yataro ヨシタケシンスケさんと松浦弥太郎さんの
 著書を、偶然に同じ期間、図書館から
 借り出して読んだのでした。


私は、ヨシタケさんの、ピーナツブックス(スヌーピー)で
有名なチャールズ・M・シュルツさんの影響があるのかな、
というイラストも嫌いじゃありませんが、彼のスゴイところは
本当は着眼と文才なのでは、と密かに感じています。

次々に新作を発表される売れっ子になってしまわれたので
どれもこれもチェックしてはいませんが、今のこの重苦しい世に
ちょっと笑って息が抜けるような作風は有り難いと思います。

一方、弥太郎さんのライフスタイルや生き方に関する著作は、
最近の世の中の動きの中では、説教されているような重苦しさを
余計に強く感じてしまうので、敬遠気味になりました。
それでも、心に刺さる言葉に出会いたくなる時には手に取ります。

2023/01/26 カテゴリー: おもうこと, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

『かえるのごほうび 絵巻「鳥獣人物戯画」より』Chojugiga

Kaeru no gohoubi 鳥獣戯画の実物は、列に長い時間並んで
 ほんのちょっぴりの時間、後戻りできない
 人の流れに乗ったままで鑑賞して、はい終わり、
 となります。

この絵本は、クローズアップでしっかりと名場面が鑑賞できて
オリジナルのお話がくっつけてあるところが斬新。
海外でも紹介されているようですね。

好きなかえるの絵と、今年の干支のうさぎの組み合わせなので
昨年後半から今年にかけて、鳥獣戯画のモチーフのグッズは
マイブーム。いろいろチェックして(でも誘惑に負けて
やたらと買わないようにして)います。

※『かえるのごほうび 絵巻「鳥獣人物戯画」より』
 木島 始・著 福音館書店
 2021年3月 新装版初版  1,540円(税込)
 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4834085617

2023/01/03 カテゴリー: ダンス・音楽・舞台・アート, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

2022年の終わりに。 At the end of 2022

今年の最後の4分の1くらいの期間は、怒涛のように押し寄せて
きたものが、穏やかに暮らしたいという私の気持ちを蹴散らして
なんだか「いよいよ押し詰まりました」というのの
見本のような慌ただしい暮らしになってしまいました。

IT関連の環境を自分仕様に整えるのに苦労や疑問が多くなった、
というのも、体力的に(健康ではあっても)無理がきかなくなった、
というのも、このところ何度も感じていることです。

ウイルスからはなかなか解放されず、そうこうしているうちに
ヨーロッパ大陸の東では戦争まで始まって、これもまた直ぐに
終息するとは思えません。

美しいもの、心が弾むものを、一つでも身近に見つけ続けたいとの
想いは変わりません。いっそうシンプルな楽しさを大切にして。
そして、それらとは別に、もう少しまとまったものを書くことにも
力を入れたいと思う今日この頃です。

最後にエピソードを一つ。
今秋、図書館から借り出した本に、八木重吉さんの古本を大切な人に
贈るために購入する女性が出て来たのですが、それを読んだ直後に
実際に近所の古本屋のレジ横に、その本を見つけたのでした。
数年前から、彼の作品のうち、好きな詩の一節をコピーして
自室の壁に貼っているのですが、その作品がどのようなシリーズの
どこに出てくるのかを知りたかったこともり、買い求めました。
(詳細は、9月に本ブログにも書いています。)
買い求める、というよりも、本に呼ばれた気もしたのでした。

普段から、熱心に順番に詩集を読み進める、ということはあまり
好みません。
あれこれページをめくって、惹かれるフレーズを探したり
かみしめたりする。そんなことが好きで繰り返しています。

先日、その八木の本の中に、次のような一節を見つけました。
「たえがたくともだまっていなさい
みずからがひかるまでまっていなさい」

ホントはね、前後がある作品なのですが、
この部分が妙に心に刺さったんですよ。

どこまで待てば良いのかわかりませんが、そう頑張ってみるかな、
という年の暮れです。「ボンヤリではない待ちの姿勢」ですよ。

皆さま、どうぞ良いお年を。

2022/12/31 カテゴリー: おもうこと, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

映画『ラーゲリより愛を込めて』。 Hatao Yamamoto

今年最後に鑑賞したのは、この作品でした。
二宮さん演じる日本兵(の役)を観るのはこれが二回目。
似合っていますね。(巧いのか、似合っているのか、
そこらへんの見極めは難しいのですが。)

第二次大戦後にシベリアの収容所に連れていかれ、
帰国叶わず亡くなった山本幡男さんの遺書。
この実話はテレビドラマで観ていたので、本作も
ぜひに、と思ったのでした。

本年2月に勃発したウクライナの戦争においても、
連れ去られた人が大勢いると聞いています。
その詳細も明らかになっていないのでは・・・。
この映画は決して「昔起こったこと」ではなく
「今起こっていること」なのですよね。

Kuro このワンコは収容所のアイドル、クロです。
 動物でさらに涙を誘うなんて、ズルイ。
 ちょっと、『南極物語』を思い出させたりして。


※映画『ラーゲリより愛を込めて』公式サイトはこちらから

2022/12/29 カテゴリー: おもうこと, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

原作『太陽を抱く月』。 "Herul Pumeun Dal" by Eungwol Jung

Taiyo tsuki  NHKで随分前に放送された韓国の(架空の)
 王朝物語。最近になって、原作を日本語で
 読めると知り、図書館で借り出して、
 しばし美しい夢の中でまどろんでみました。

原作を映像より先に読んでみたかったなあ、と思った次第。
もう10年も前に刊行されていたんですね。

読み返したい作品、新たに読みたい作品、ともに
ていねいに選びたいと、ますます思う今日この頃。
この作品は、活字で読むことができて良かったです。

逆に、お試ししたくて入手したものが「あぁ、これはハズレた!」
となったら、ホントにガッカリしてしまいます。

※ 『太陽を抱く月』 チョン・ウングォル・著
 佐島顕子・訳 新書館 2012年9月初版 
 上下各巻1,900円+税
 ISBN978-4-403-22068-5
 ISBN978-4-403-22069-2

2022/11/24 カテゴリー: 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

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