北欧は私にとっては縁あって長期滞在した特別な場所であり、
海外の知人・友人が、数多く住んでいるところでもあります。
アプローチのやり方は、ある時はミーハーに、
ある時はマニアックに、ある時は普通の旅行者目線で、
またある時は超アカデミックに、と、変化し続けています。
対象を観察する角度も同様に。
今夏のはじめに出た本。
これは‘アカデミック路線’ですかな。
「論文集」か「教科書」の雰囲気あり。
「夏休みに北欧へGO!」という人も
先にお勉強しておくと良いですね。
地理、言語、政治、歴史、文学、文化、芸術、社会、そして日本との係わりなど。
編著者が長年こだわり続けておられる、デンマーク語の正しい発音と
日本語のカタカナ表記とのギャップにこだわり、
(正しいと主張するものに)書き換える努力がなされていて、
その理由と経緯が、細かく説明されているのですが、
耳慣れた、あるいは読み慣れた、使い慣れた言葉や名前と
ほど遠いものがいろいろ出てきて、これが私の場合、
正直なところ少々ストレスになってしまいました。
なお、同シリーズでスウェーデン編、フィンランド編も出ています。
※ 『デンマークを知るための68章』 村井誠人・編著
明石書店 2009年6月初版 2,000円+税
ISBN : 978-4-7503-3008-2