Calvina's Corner

カルビーナの静かな暮らし。時々お出かけ。 日記というより短文集。

ふつうのスクラップ24

  • 大奥で愛でられた工芸菓子。 Japanese crafted sweets

2024年5 月

日 月 火 水 木 金 土
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

アバウト

ふつうのスクラップ23

  • 夢色の小菊。

カテゴリー

  • おしゃれ (533)
  • おしらせ (106)
  • おもうこと (1237)
  • だらちくラボ (123)
  • ダンス・音楽・舞台・アート (534)
  • 北欧 (291)
  • 旅行 (145)
  • 暮らし (2231)
  • 書籍 (561)
  • 食 (1455)
See More

アーカイブ

ときどきお邪魔するところ。

みんなのお仕事。

ふつうのスクラップ22

  • ピンク。 Pink

映画 『さらば、わが愛/覇王別姫 4K』。FAREWELL TO MY CONCUBINE

Image1 今春、本作品の主演をつとめたレスリー・
 チャンの命日、4月1日に、「公開30年、
 チャン没後20年」というコピーとともに、
 4K映像での日本公開が発表されました。

見逃した、とガックリしていましたが、アンコール上映を
なんとか捕まえることができての鑑賞。やはり、秀逸。

艶やかさも繊細さも、まったく色褪せずにいる作品です。
そして、時代の流れや政治に翻弄され、価値観も生活様式も
考え方や個々の尊厳までも、変化の波にさらされて
闘うことも受け入れることも、生きる以上に酷な状況の中で
震える人たちの心を留めています。

京劇の養成施設で行われていた、ほとんど虐待に近い訓練は
その他の肉体を使用する芸術のためにも、多くの国で当然のように
行われてきた、と見知っている私としては、なお‘痛い’そして
‘忘れ難い’表現で切り取られていました。
本作の主軸は、その中で生き抜き、成功した2人ですが、
ふるい落とされ、いや、命さえも落とした無名の訓練生たちの事も
想わずにはいられません。
カメラワークも素晴らしく、なおさら心に刺さります。

戦禍や圧政、個々人の性の問題等で苦しみ、命を自ら断つ人も
現在でも絶えません。永遠のテーマを刻み込んだ作品でもあります。
一度ご覧になった方にこそ、この機会にぜひもう一度チェックして
いただきたいと、個人的には強く思います。

※ 『さらば、わが愛/覇王別姫 4K』
 公式HPはこちらから

2023/10/08 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート | 個別ページ | コメント (0)

フェルメールさんとブルーナさん。 Vermeer & Bruna

Vermeer & Bruna 未だ「芸術の秋が到来!」というところまで
 季節が移り変わっているとは思えませんが
 良いものをじっくり観る機会が増えているのは
 うれしい限りです。
 絵葉書のフェルメールさんとブルーナさん
 両者のコラボ絵葉書を飾ってみました。
 オランダが誇るアーティストの時空を超えた
 共演には心がおどります。考えた人、スゴイ。

2023/09/12 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート, 暮らし | 個別ページ | コメント (0)

山下清のペン画と鎮魂の花火大会。Kiyoshi Yamashita & Fireworks festival

Kiyoshi Yamashita 『長岡の花火』。超有名なこのちぎり絵作品の
 実物を、初めて観ることができました。
 8月1日は第二次世界大戦中に長岡が大空襲に
 見舞われた日で、その鎮魂のための花火が
 始まりであった、ということも初めて知りました。

リトグラフやその他の印刷などでは、何度も鑑賞する機会が
ありましたが、実物の細かな表現、使われている素材も、
その辛抱強い創作作業の跡も、もう「恐れ入りました」って感じでしたね。

10点ほどしか無い油絵、やり直しがきかないペン画や焼き物への絵付け!
これらは初めて観ました。

残した呟きや原稿も、世の中のおかしな部分のど真ん中を突いて
いるものも多くて、笑わせてももらいながら組み伏せられたような気に。
ご本人は、ちっともそんなことを意図してはいないというのに。

書籍としてまとめられたものの中に、彼を見出し、指導した精神科医が
「残された作品群は、自分と彼との共同作業の生んだものだ」という意味の
記述が含まれていますが、この点についての解釈や意味については
もっとこれから深く研究されても良いのかなぁ、とも思いました。

2023/08/01 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート | 個別ページ | コメント (0)

映画 『Tár』。 Kate Blanchett in the movie, "Tár"

TAR いやはや、ケイト・ブランシェット、凄過ぎ。
 役者魂、凄過ぎ。芸術家の才能と狂気は、
 映画作品でも度々テーマとして取り上げられて
 いますが、この作品においても、どんどん話が
 複雑かつ重いものになってゆくのでした。

ケイトはパンツスーツがとっても良くお似合いで。
そうそう、髪を振り乱しながら指揮するってのも
カッコ良さの条件に含まれる、かな。私的には。
身体から作り込んで、膨大な台詞、楽器の演奏、そして指揮。
役者として、それこそ極限に近いところまで自分を追い込んでいるのか、
それとも未だ余裕があるのか、よくわかりません。

架空の人物、リディア・ターですが、いつか、近いうちに、
このような指揮者がきっと本当に現れるでしょう。
できれば、大成功して幸福な私生活も手に入れて
もらいたいと思います。

このところ、ピアノコンクールで上を目指す若者たちの群像劇やら
ポンコツオーケストラの一発逆転劇やら、クラシック音楽に関する
作品をいくつか続けて観ています。この世界から離れるのは難しい。
でも、この世界に身を置くには、才能も神経もお粗末で歯が立たない、
という現実にホッとする自分もいるのでした。

※ 映画 “Tár”の公式サイトはこちらから

2023/06/27 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート | 個別ページ | コメント (0)

ゴーリーはバレエオタクだった。 E.Gorey loved ballet.

Lavender Leotard by Gorey エドワード・ゴーリー(1925-2000 )。
 ラベンダー色のこの本をしばらく前に
 偶然に見つけて、その原画を観るチャンスも
 得ました。幸運だったと思います。


ニューヨークシティバレエが大好きで公演に通いつめたり、
ごひいきのプリマと親交があったりしていたとは!

以前に、この作家の別の作品を当ブログでも紹介したことが
ありましたが、この奇妙な作風の奥に、私が好きなものの断片が
紛れ込んでいる、それを何かわからないままに、この人の作品に
強く惹かれている、という感じがつきまとう理由の一つは、
ここにあったのかも・・・。

実際にお会いして話を聞いてみたかったアーティストの一人。
「生まれ変わったら石になりたい」とおっしゃったそうです。

※『薄紫のレオタード』エドワード・ゴーリー・著(1970年)
  柴田元幸・訳 河出書房新社 2023年4月初版 1,100円+税
 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309257006

2023/06/11 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート, 書籍 | 個別ページ | コメント (0)

クリスチャン・ディオールの世界。 Dior Pink

280423 Dior pink 早朝から炎天下に並ぶこと2時間。
 そうしてゲットした当日券では、
 午後からしか入場できずじまい。

 ディオール(メゾン)の歴代デザイナーや
 お針子さんたちの仕事の素晴らしさを
 現代美術館の空間の広さを利用して
 フルに見せる展覧会。

物量でも圧倒させるものがありました。
これでは、国内の巡回展は難しいですね。

各ドレス他の説明は端っこに寄せられており、
撮影をしたい客の好みを優先している感がありました。

ディオールのピンクは永遠の憧れ。
ムッシュ・ディオールご本人に舞台衣裳を数多く残していただきたかった!

2023/04/28 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート | 個別ページ | コメント (0)

映画 『マイヤ・イソラ』。 "Maija Isola, Master of Colour and Form"

Maija Isola2 フィンランドのマリメッコで知られる
 有名なデザイナー、マイヤ・イソラ。
 19歳で娘を産むと、その娘を母親に預けて
 (複数の)男性パートナーとの恋愛や旅、
 海外長期生活を糧に、次々と新たな作品を
 生み出しました。

娘さんが回想と説明をする形で始まり、進むドキュメンタリー映画です。

ウニッコなど、明るい作品も多いですが、「自分が生きているのか
死んでいるのかわからない」と独白する場面などもあって、
「あぁ、明るさ一辺倒ではない、闇のようなものを含んだゆえに
深みを増した明るさのようなものが、人を強く引きつけるのかな」
と思い至ったのでした。

娘もその娘も同じ仕事を継いでいる、というのも個人的には
気になるところ(ですが、この映画では深堀りされません)。

今秋には、今度はアアルト夫妻の映画も日本で公開予定で、
北欧人気の根強さを実感しているところです。

※映画 『マイヤ・イソラ』公式サイトはこちらから

2023/03/19 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート, 北欧 | 個別ページ | コメント (0)

映画 『モリコーネ』。 The film, "Ennio: The Maestro"

Ennio_Film 2020年に91歳で亡くなった音楽家、エンニオ・
 モリコーネ。
 最晩年の密着映像に基づいた本作は、
 モリコーネ自身の回想(これがとにかく
 明解でビックリ!)に、高名な関係者たちの
 コメントが次々に加えられ、織りあげられた
 ‘賛歌’です。


『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、『ニュー・シネマ・
パラダイス』、『ミッション』、『海の上のピアニスト』、エトセトラ、
エトセトラ、・・・嗚呼!

「映画音楽の概念を越えた、残された作品群が、きっと200年後にも
皆に賛美されるであろう、稀有な才能である」ということですね。

映像に音楽を「付ける」という仕事は、クラシック音楽の世界からは
長く見下されていたために、ことごとく悔しい思いもあったはず
ですが、「やめる、やめる」と言いながらも、映像の添え物ではなく
映像を超越する音楽を産み、映画を一緒に創り上げる仕事に昇華させた
のでした。

そして、そうする間にも、独自の実験的な創作やオケ作品等の創作を
続けていたのでした。その両極の創作の実りが、人生の最後の方に
すべて融合してゆく、という奇跡的な過程を、本人も実感していたと
思われます。素晴らしい音楽と共に一緒に楽しむことができました。

本人が口ずさむメロディ、ピアノで弾くフレーズが、完成された
作品の録音とピッタリと重ねられている箇所がいくつもあって、
これはスゴイな、と思いました。

有名な作品の「メイキング」の様子も織り込まれており、
クリント・イーストウッドやロバート・デ・ニーロの演技の
様子も初めて観ることができました。
なんと!デ・ニーロが演技する際に、モリコーネの曲を
現場で流しながら収録したこともあったなんて!

既に(私が訪れた館では)パンフレットも売り切れていて
やはり人気が高い人であり、作品なのかな、と再認識した次第です。

※ 映画『モリコーネ ---  映画が恋した音楽家』
 原題:Ennio: The Maestro (Italian: Ennio)
 公式サイトはこちらから

2023/02/19 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート | 個別ページ | コメント (0)

エゴン・シーレの言葉。 Egon Schiele

120223 Egon Schiele 若くして亡くなってしまっても、才能は早くから
 認められており、支援者もいたということで、
 本人の意識としては、どうだったのかな、と。
 苦しんでいたのか、ソコソコ充実していたのか
 尋ねてみたい気もしますが。

 絵画作品だけではなく、詩人さながらの言葉も
 残した人だと思います。

2023/02/12 カテゴリー: おもうこと, ダンス・音楽・舞台・アート | 個別ページ | コメント (0)

これはもうアート。 Buttons

Old buttons ショウケースの中に、飾られていました。
 四角く編んだコースター状のものに
 古いボタンを縫いとめただけなのですが
 とても楽しくて美しい作品だと思いました。

同じサイズでもう一つ並んでいました。

ピカピカの新しいボタンを、お金をかけて集めて並べても、
こんな味は出ませんね、たぶん。
時間が経過したことで味が出た、ということなのでしょう。
誰がどのような思いで作り、その後どう使われていたのでしょうか。

2023/02/09 カテゴリー: だらちくラボ, ダンス・音楽・舞台・アート, 暮らし | 個別ページ | コメント (0)

»

最近の記事

  • デッドストックの貝ボタン。 Dead-stock shell buttons
  • ハウスコートに。 House coat
  • 長らくのご無沙汰・・・。 Blank
  • 七草粥の日。 Rice porridge with seen herbs
  • 北の国からの贈り物。 Heart-warming gift from Hokkaido
  • アロマティー。ハーブティー。 Aromatic tea
  • 自分へのお年玉は。 New Year's gift for myself
  • 年明けです。 New year
  • 2023年の終わりに。 At the end of 2023
  • 青空の下で。 Blue sky
フィードを購読

カルビーナの本棚