この本は、刊行当時に入手していたものの
著者・稲垣早苗さんにお会いしてから、
当ブログへアップしよう、と心に決めていました。
稲垣さんのお店を訪ねること3回目にして、
今回やっとお話できた次第。
「工芸」などと一言ではなかなか括れない奥の深い世界で
息長くご活躍されています。
偶然に、別々の創り手さんお二方から
稲垣さんのことをいろいろ教えていただいたのが
そもそもの始まり。
薄青色無地のゆったりしたブラウスに身を包み
ゆったりと優しくお話してくださいました。
ブラウスが素敵ですね、とつい口にすると、
「いつもはね、もっとおしゃれしてるんだけど・・・ふふふ」って。
いえいえ。控えめな光沢を放つ布地を生かした
ふっくらと素敵なブラウスでしたよ。
稲垣さんの審美眼で選ばれたものたちは
ヒナタノオトという彼女のお店の中で
どれも主張しすぎることなく、
目を留めてくれる人を静かに待っています。
遠いところからも、ファンが訪ねてくるお店です。
お邪魔した日も、私の目の前で、贈り物として旅立った作品がいくつも。
お話の間にも、瞬時に心の底まで観察されているような感じ。
鋭いものもお持ちの方だとお見受けし、背筋が(一瞬だけ)伸びたのでした。
※「手しごとを結ぶ庭」 稲垣早苗・著
アノニマ・スタジオ
2006年11月初版 1,600円+税
※ヒナタノオト http://hinata-note.com/
東京都中央区日本橋浜町2-22-3日本橋イーストDC2階
Phone: 03-5649-8048
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