ショルダーバッグに七つ道具をぎゅうぎゅう入れて
使い続けていたら、縫い目からバリリッと破れてしまいました。
財布も靴もバッグも酷使すると破れます。
それで、さらに一回り大きいバッグを気にして
あれこれチェックしているのですが、
気にいったものになかなか出会いません。
A4のファイルが入る大きさで、(防犯用に)ファスナーで上の口が
きっちり閉まって、外側にポケットもあって、軽くて、・・・となると、
なかなかすべての条件が一度にクリアできないのです。
ふらりと入ったかばん屋さんのおじさんは、擦り寄って来て
「ふーん。仕事用ですか?それなら、こんなブランドのものが
やっぱり信用を得るのには良いでしょう。
みんなが知っているブランドのものなら間違いありませんし
とってもカッコイイですよ」と言いました。
んー。ブランドのバッグなんて、私は興味が無いよなー。
それを持っている人を信用する、っていうこと自体にも、興味が無いよなー。
それよりも、唯一無二とは言いませんが、誰ともかぶりにくいもの、
どこのものかわかりにくいものを使いたいと思っています。
今だったら、みんなおんなじようなギャザーやカーブでできた
曲線のフォルムの大きめのバッグを持っているじゃないですか。
金具の形やあしらい方まで、どれもおんなじに見えてしまいます。
「コピーのコピーのコピー」も、うじゃうじゃ出回っているし。
そんな流行に興味が無いうえに、曲線がかっているフォルムだと、
四角いファイルやノート類は入れづらくなるんですよね。
そういう柔らかいバッグというのは、そもそも「女性が働く」ということを
計算に入れていないでしょう。
「お嬢さま」や「奥さま」のための形ですもん。
日本のデザイナーや工房によってコツコツ作られたもの、
あるいは、もうみんなが忘れてしまったような
デッドストックの皮のものなどが見つからないかな。
昔のものには、内張りまでしっかり柔らかい皮を使っているものも
たくさんあるじゃないですか。 ああいうものが好みです。
小さい頃に「バッグは、内側を見ると上等かどうか判るよ」と教わりました。